注意:このブログ記事には不快な内容や自殺への言及が含まれています。
インターネット上のチャレンジ・ゲームは何年にも渡って続いています。面白くて無害なものありますが、浅はかで下らないものからひどくおぞましいものまであります。最近ではMomoチャレンジと呼ばれるものがかつてない程の不気味さを放っていますが、専門家によれば、実存する証拠はほぼないようです。
目次
Momoチャレンジとは?
真実それとも噂?
家族の安全を護るために
1.直接関わる
2.先手を打つ
3.情報収集を
4.クリティカル・シンキングを養う
5.子どもが使ってるアプリを知ろう
6.オンラインコミュニティの監視
Momoチャレンジとは?
Momoチャレンジに参加するため、「Momo」のポップアップ画像はさまざまなアプリやゲームを使っているプレーヤーに対して、化け物の呪いから免れるために自分自身や他の人たちを傷つけるようにと脅します(Momoの不気味なイメージは、日本人アーティストによって作られた、ゲームとは無関係の半分が鳥、半分が女性の妖怪といわれています)。噂によると、ゲームの最後にMomoは参加者に自殺を迫り、それをソーシャルメディアに記録するようにと促すのです。
真実それとも噂?
Momoチャレンジは本当に実存するのでしょうか、それとも単なるデマなのでしょうか。米紙ワシントンポストやファクトチェックサイトSnopesなどによると、世界中の多くの若者の自殺がMomoのゲームによるものだと噂されていますが、それを関連付ける証拠は見つかっていません。
噂にせよ現実にせよ、確かなことが1つあります。口コミで広がったMomoの話によって親たちの間では本物のパニックのような脅威が引き起こされました。これに対する戦略的な対策が必要だということです。
10歳になるまでに今やほとんどの子どもたちが手にするデバイスであるスマートフォンによって拡散するMomoチャレンジは、特にデジタルコンテンツや仲間からの圧力、オンラインチャレンジ・ゲームの危険性について立ち止まって考え直し、そして子どもたちとつながるチャンスを私達に与えてくれました。
家族の安全を護るために
1.直接関わる
今回の話はインターネット上の作り話と考えられていますが、デジタル教育への親の関わり方をさらに直接的にするための機会とも考えられます。Momoのような愚かな口コミのチャレンジ・ゲームが広がりをみせるため(今後もっと増えるでしょう)、子どもたちが熱中するコンテンツを定期的に監視することを決意してください。そこにはアプリ、YouTubeコンテンツ、ビデオゲーム、オンラインTV番組、チャットアプリが含まれます。監視は気の遠くなる作業に思えるかもしれません。もしそうであれば、危険なコンテンツを除外するサポートをするようなソフトウェアプログラムを入手してオンライン上のあなたの目と耳にすることをおすすめします。
2.先手を打つ
子どもの年齢にもよりますが、Momoゲームのことを聞いたり、画像を見たことがあるなら恐怖を感じているはずです。仲間からの圧力、いじめ、オンラインチャレンジ・ゲームの危険について教えてあげてください。子どもの話をきちんと聞き、この問題に関する子どもの体験や考えに耳を傾けましょう。オンライン上で誰か、あるいは何かが子どもたちを危険や恐怖に陥れたり、挑発すようなことがあったら、すぐに知らせるよう言い聞かせましょう。
3.情報収集を
小学生から高校生にまで影響を及ぼす危険なデジタル上の行為が毎週ニュースになっています。内情を詳しく知っている親は、オンラインリスクについて常に情報を収集することは子育てに付随する仕事だと率直に教えてくれるでしょう。ブログを読んだり、Googleアラートを設定したり、Podcastを聞いたり、オンラインの専門家と連絡を取り合ったりして最新情報を入手しましょう。危険なオンラインチャレンジ・ゲームにはBird Box Challengeやその他色々なものがあります。
4.クリティカル・シンキングを養う
もしも子どもがオンライン上のばかげた行為やゲームの潜在的な危険を気にとめないなら、態度を改めるよう考えさせてください。こう尋ねてみましょう。「ばかげた行為の1つ1つをたどり、まずいことになると思った段階で教えてほしい」と。これはある行動が危険かどうかを子どもが1人で判断するのに役立つでしょう。
5.子どもが使ってるアプリを知ろう
子どもにとって、オンライン上の安全性に対する最大の脅威の1つはアプリ選択です。アプリのリスクは広範にわたり、教育的で励みになるものから、不適切で危険なものまでさまざまです。子どものスマホに危険なアプリがないか定期的にチェックしてください。アプリをグーグルで検索し、アプリのレビューを読んでください。年齢制限とカスタマーレビューを確認すれば、そのアプリが子どもに適したものかどうか判断出来るようになります。危険なアプリには、Kik Messenger、Ask.Fm、Tumblrなどの匿名ユーザーも利用できるソーシャルネットワークがあります。
6.オンラインコミュニティの監視
あなたの子どもには家に連れてくる友達がいると思いますが、同時にあなたが一度も顔を見たことがないオンライン上の友達もいるのです。理解を深め、関心を持ってください。WhatsAppやKikなど、子どもが誰とでもどこででもチャットできるアプリが入っていないか探してください。あなたの子どもにどこで過ごしたのか、どんな相手と話をするのか教えてもらいましょう。忘れないでください。InstagramやSnapchatのような人気アプリのダイレクトメッセージ機能を使えば、子どもたちはオンラインで仲間とつながることができるのです。
私たちをとりまくデジタルライフは、日々進化し拡大しています。そして、残念なことに、その広がりに合わせて、気晴らしのためだけに危害を加えたり、恐怖をまき散らしたりしようとする人々が現れるのです。それに対して恐怖で応えるのではなく、まったく新しい決意でリスクへの対処を検討してください。知識とツールを家族に与え、変化し続けるデジタル領域で強くなり、安全を保っていく必要があるのです。
※本ページの内容は、2019年3月2日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:Alleged ‘Momo Challenge’ Reminds Parents to Monitor Online Content
著者:Toni Birdsong