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PCゲーム環境をさらにタフに! ASUS「TUF Gaming」キーボード・マウス・ヘッドセットが登場

2019年01月18日 23時00分更新

文● ジサトラショータ

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 ASUSは1月18日、耐久性を重視した同社のゲーミングブランド「TUF Gaming」シリーズの周辺機器として、ヘッドセット「TUF Gaming H5」、キーボード「TUF Gaming K5」、マウス「TUF Gaming M5」の3製品を販売開始した。いずれも価格帯は4000円~1万円弱までのエントリー~ミドル向けと手に取りやすく、比較的安価なゲーミング製品を探しているなら検討の余地はあるだろう。また、すべて購入しても約2万5000円程度に収まるため、PCゲーム入門で周辺機器を一式まとめて購入したいユーザーの有力候補にもなりえる。

TUF Gaming Alliance認定パーツを複数採用した自作PC。ここまですると、デバイスもTUF Gamingでまとめてみたくなる

 加えて、すでに「TUF Gaming」ブランドのパーツをPCに組み込んでいる人ならば、周辺機器も含めたシステム全体の見た目を統一できるのはひとつのメリットだ。もともとはASUSのマザーボードのみで展開されていた「TUF Gaming」ブランドだが、2018年からは他メーカーも巻き込んだコラボレーション製品群「TUF Gaming Alliance」認定品の登場により、PCケースやメモリー、電源ユニットといった自作PCパーツのほとんどをTUF Gaming関連製品で揃えることも難しくなくなった。「ゲーミング製品には見た目から入る」というユーザーも存在するため、ブラックとイエローのブランドカラー、迷彩パターンといった共通のデザインで統一されたPCシステムにこだわり、TUF Gamingを選択するというのも悪くない。

 販売開始された3製品を実際に使う機会に恵まれたので、外観や機能をチェックしていこう。

7.1chバーチャルサラウンド対応でブームマイクも使える「TUF Gaming H5」

 「TUF Gaming H5」は、50mmネオジムマグネットドライバーを採用した7.1chバーチャルサラウンド対応ゲーミングヘッドセット。接続には3.5mmステレオミニジャック、もしくは付属のUSB Type-A変換アダプターを使用する。PCやスマートフォン、コンソールゲーム機など、あらゆるデバイスへの接続が可能だ。ケーブル長は1.2メートルで、さらに延長用のケーブルも付属する。

イヤーカップは柔らかく肌触りも良い

ブームマイクの差し込み端子

使わないときは取り外しておける

 マイクは取り外し式のブームマイクのほか、標準でケーブルのコントロールボックスに内蔵されているインラインマイクも利用可能。基本的に、自宅でボイスチャットを利用する場合はブームマイクを装着し、外出先でスマホに接続している際などに通話に対応するならインラインマイクを使うのがベターだ。また、コントロールボックスには音量ダイヤルがあるため、音楽鑑賞などでは役に立つ。

コントロールボックス。ボリューム変更のほか、インラインマイクも内蔵している

USB接続用のドングル。これでPCやゲーム機に接続したときのみ、7.1chバーチャルサラウンドや「Armoury II」を利用可能

 USB変換アダプターにはバーチャルサラウンド用のボタンが備わっており、ソフトウェア不要で有効化できる(ドングル非使用時は利用不可)。仮想的にではあるが、7.1ch音源を立体音響で再生できるため、対応ゲームでは高い臨場感を感じられるだろう。また、USBドングル利用時は専用ソフトウェア「Armoury II」を利用でき、EQの調整やプロファイル適用にも対応する。余談だが、「Armoury II」は以下で紹介するTUF Gaming K5」「TUF Gaming M5」でも細かな設定変更に利用できるため、製品を購入したらダウンロードしておくことをすすめたい。

 実売価格は1万2000円前後。FPSなどのPCゲームでは味方との連携や音の聞き分けがキモになる作品も多く、友人とチャットしながらオンラインでゲームを遊ぶ場合もマイクは必需品だ。機能的にも充実しているため、ゲーム用途で購入するなら不足はないだろう。

独自の「Mech-Brane」を採用した「TUF Gaming K5」

 ゲーミングキーボード「TUF Gaming K5」は、キースイッチに独自の「Mech-Brane」を採用した製品。「Mech-Brane」という名前からも分かる通り、これはメカニカル方式とメンブレン方式の良さを組み合わせ、明快なクリック感と静かで柔らかいタッチを実現したとするもの。とはいえ、基本的には一般的なメンブレンを独自に調整した製品と考えて差し支えない。クリック感と言ってもカチカチと音がするわけではなく(メンブレンなので当然だが)、打鍵音自体は非常に静かだ。うるさいのが嫌、という人には向くだろう。

キーは英字配列。日本語キーボードとはやや勝手が違うため、タイピングには注意が必要

メンブレン方式だが、独自に調整を加えた「Mech-Brane」を採用

 キー配列はテンキーありの英語配列のみとなる点は注意が必要だが、ゲーミングらしく24キーロールオーバーにも対応する。また、キーボード左上部分にはLED調整とボリュームコントロール用のメディアキーを備える。手元でボリュームコントロールができるのは意外と便利なので、これは嬉しいポイントだ。

メディアキー。意外と便利

底面のスタンドは一段階のみ

 TUF Gamingの製品らしく、本体には60mlまでの防水対応や摩擦による劣化への耐性を備えた特殊コーティングが施されている。また、タイピング時に手首を置くためのパームレストが一体化した設計のため、長時間のゲームやタイピングでも疲れを軽減してくれる。ゲーム用途で購入したキーボードでも、ほとんどのユーザーは普段使いと兼用していると思われるので、こうした堅牢性や疲労への配慮がされているに越したことはないだろう。

 先に述べた「Armoury II」によるライティングやプロファイル調整のほか、おなじみのLED同期機能「Aura Sync」にも対応しており、各キーが独自に発光する。実売価格は9000円前後で、RGB LED内蔵キーボードとしては一般的な価格帯だ。ある程度しっかりしたゲーミングキーボードの購入を考えており、LED同期機能に魅力を感じる人におすすめしたい。

両手用だがサイドボタンは左側面のみの「TUF Gaming M5」

 「TUF Gaming M5」は、業界でも定評がある高耐久のオムロン製スイッチを採用したマウス。最高6200dpiの解像度を持つ光学式センサー、カスタムプロファイルを記憶できるオンボードメモリー、2つのサイドボタンなど、基本的なゲーミングマウスとしての機能をしっかり網羅している。

オーソドックスな左右非対称デザイン

サイドボタンはこちら側のみに2つ付いている

反対側はダミー。交換用パーツなども付属せず、ボタンとしては機能しない

 全高が低く左右対称デザインのため、右利き・左利きどちらも使用できるが、2つのサイドボタンは左側面のみに配置されている。サイドボタンを使わないプレイスタイルであれば問題はないが、頻繁に利用したいのであれば、サイドボタンを右側面にも配置している別のマウスを購入する方がいいだろう。マウスホイールはスクロールにクリック感があるタイプで、ゲーム内の操作にも使いやすい。

ホイールはラバーで、スクロールにクリック感がある

 dpi変更やプロファイルの調整には「Armoury II」を使用する。また、ロゴ部分はRGB LEDにより発光するが、こちらはArmoury IIでのカラー・パターン変更のほか、Aura Syncにも対応している。ライティングに関しては、他のASUS製デバイスと組み合わせて利用することで真価を発揮するだろう。

 実売価格は4000円前後。こちらは最低限の機能を備えており、比較的安価なので、はじめての1台として購入しやすい。ゲーミングマウスをとりあえず触ってみたい、ASUS製品で揃えたい場合に有力な選択肢となるだろう。

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