アップルは、ネット上などでユーザーから指摘されている新型iPad Proの「反り」問題へのレスポンスであると考えられる、筐体の製造方法や仕様を説明する文章を公開している。
新型iPad Proは、直線的なデザインが特長のアルミニウム製ユニボディ筐体を採用し、軽量かつ耐久性に優れていることが売りになっている。
特にセルラー版については、多数の周波数帯の無線に対応するため、側面にプラスチック製のラインが縦に入っており、アンテナとして用いられている。この部分については、iPadでは初めて共射出成形と呼ばれる方式で製造しているとのこと。これはアルミニウム製筐体に用意された溝にプラスチックを射出。固形化したのちに精密加工することで、一体化された筐体になる。
この方式で作られたiPad Proは前モデルと比べてもフラットであり、側面全体で400μm以下(紙4枚の厚さ未満)であることが仕様上は求められているという。一方で直線的なデザインゆえに、見る角度によってはわずかな差が見えることがありえるとしているが、この差が強度や製品の機能に影響を与えることはなく、使用する中で悪化することもないと主張している。
またアップルは、自分のiPad Proがこの仕様を満たしていないと考えるユーザーに対しては、サポートに問い合わせるよう呼びかけており、製造上の欠陥の場合は1年間の製品保証の対象になるとして、今回の文章を締めている。