巷でよく耳にするディープラーニング。興味はあるけれど、超高性能なパソコンやワークステーションに加え、膨大な知識や技術がないとできなさそうと思っている人も少なくないのではないだろうか。私もその1人だった。もちろん、知識はそれなりに必要で、パソコンのパワーもあればあるほどいいのだが、ノートパソコン1台からでもディープラーニングの世界に足を踏み入れられるとすればどうだろう。
そのことを知ったのは、パソコン工房で販売するシリーズにDEEP∞が追加されたときだ。DEEP∞は、最新の開発環境がローカルで使える「NGC(NVIDIA GPU Cloud)」の設定サービスが付属したAI開発専用パソコンシリーズ。NGCは動作検証ずみのため、ディープラーニング用のフレームワークをダウンロードするだけで、環境設定や整合性を気にせずに計算環境の構築が可能だ。
また、各モデルには「Ubuntu」+「GPU Driver + NVIDIA Docker (Docker CE)」 の設定サービスが含まれており、マニュアルに従ってNGCへの登録や各コンテナーのダウンロードを行なうだけで、ディープラーニングの学習を始められる。
つまり、たとえばDEEP∞ノートパソコン「DEEP-17FG101-i7-VNRVI」が1台あればディープラーニングが始められるのだ。しかし、私のように興味はあるけど知識はないという人は、NVIDIAはしっているけどNGCって何? という状態ではないだろうか。そこで今回は、NVIDIA エンタープライズマーケティング本部の佐々木 邦暢氏に、NGCとはどういったものなのか、どれくらいの性能があればディープラーニングを始められるのかなどについて聞いてみた。