糖尿病合併症の予防を達成し、本人のQOL向上、医療費の削減を目指す
徳島大学とWelby、AI技術活用の個別化糖尿病自己管理支援システムを共同研究
2018年12月14日 17時10分更新
Welbyは12月10日、総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の重点領域型研究開発として採択された徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センターにおいて、徳島大学と共同研究に関する契約を締結したと発表。
同社と徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センターは、2015年からPHR(Personal Health Record)と、電子カルテなどの医療情報を共有する基盤であるEHR(Electronic Health Record)との連携について研究を続けている。
2016年度の研究においては、糖尿病用PHR(電子糖尿病ダイアリー)による血糖管理および自己管理支援を実施し、デジタルツールによる2型糖尿病患者の病態改善において、従来の紙の手帳と比べて非劣勢である成果が確認されたという。
2018年度と2019年度では、Welbyが従来提供しているIoT技術による自己管理支援への取り組み、およびPHRのプラットフォームとEHRを統合し、行動変容支援情報をアウトプットするAIのアルゴリズムを共同開発する。
同システムを活用した糖尿病療養を実施することで、年齢やICTリテラシーにかかわらず幅広く多くの糖尿病患者の糖代謝管理および体重の改善が期待できるという。最終的には、糖尿病合併症の予防を達成することで、本人のQOL向上、医療費の削減につなげることを目指すとしている。