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折りたたみ型や5Gスマホをファーウェイのキーマンが語る!

2018年12月04日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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 フラッグシップモデル「HUAWEI Mate 20 Pro」の日本発表のタイミングに合わせ、ファーウェイ本社からConsumer Business Groupのヴァイスプレジデント、Jim Xu氏が来日しました。アップルを抜き世界シェア2位になった要因はどこにあるのか、また来年の新製品の見通しなどについて話を伺いました。

ファーウェイ Consumer Business Group ヴァイスプレジデント、Jim Xu氏

アップルを抜いて世界シェア2位になった2018年

──ファーウェイにとって2018年はどんな年でしたか?

Xu氏 前年の成長に引き続き、今年も良い結果を残せた1年でした。海外での販売の伸びは中国以外でも50%以上を記録しています。なかでもブランド力を高めることができたのは大きな収穫でした。3月にパリで「HUAWEI P20」シリーズを、10月にはロンドンで「HUAWEI Mate 20」シリーズを発表したことで、ブランドや消費者への認知度を向上できたと思います。

 また一流クラスの技術系ITメディアが弊社の新製品をベストバイと評価してくれました。これはわれわれにとって大きな自信につながっています。品質を第一に考え、イノベーションを起こすことを常に忘れず、消費者の方々にこれからもいい製品を投入していきたいと考えています。

──2018年は上半期にアップルを抜きスマートフォン出荷台数2位になりました。その要因についてどのように考えていますか?

Xu氏 IDCの調査データによりますと、第2四半期、第3四半期、どちらも出荷台数で2位となりました。その要因は2つあります。それは製品と品質へのこだわりです。

 フラッグシップモデルは業界の中で知名度を広めることに成功しました。販売台数も前年比100%増を記録しました。このようにフラッグシップモデルが好調な売れ行きを示すと、その下のミドルレンジラインの販売数を増やしてくれます。

 そしてアフターサービスなど、製品に対してのユーザー経験も重視していきました。その結果がシェア2位をもたらしたのは必然的だったと思います。数ではアップルを抜きましたが、弊社はハイエンドだけではなくミドルレンジ、ローエンドまで幅広い製品ラインナップを有している点が、アップルとは異なる部分です。

1位を狙うためにすべきことは
アフターサービスが重要

──シェア2位の次に狙うのは1位だと思いますが、そのためにはどうするべきと考えていますか?

Xu氏 まずは技術的なイノベーションの開発を、今までどおり継続していくことが大事だと考えています。そしてアフターサービスも重要です。より多くの消費者の方々に便利に弊社の製品を使ってもらうためには、オンライン・オフラインでのサポートをより良くしていかなくてはなりません。販売店もブランドのシンボルとなるように展開していく必要がありますが、現時点ではまだまだ不十分ですので、これからもよりよくしていきたいと思います。

 実は今回、来日したのは日本での販売関連の投資を増やしたいと考えているからです。海外の一部の国ではハイエンド端末を中心にした体験ショップを展開しています。あるいは大規模な量販店などに弊社の販売コーナーを設置しています。製品全体の展示の質も高めていこうと考えているのです。日本は販売店の運営に関して効率も良く、学ぶ点が多くあります。日本での経験は重要なのです。

──シェア1位は見えていると考えていますか?

Xu氏 実は社内では明確に「1位を取りたい」という目標は持っていないのです。ただ周りからはいろいろな推測をされています。

 スマートフォン販売のグローバル化が進む中で、販売での成功は一瞬でしかありません。われわれが考えているのはその数ではなく、製品・アフターケア・小売り・マーケティングと、会社全体として謙虚な姿勢で「消費者第一」を考え、消費者の方々に価値ある製品を送り届けることだと思っています。

 「オールシーン」つまり生活のあらゆる場面でわれわれの製品を使ってくれるようなソリューションを提供することで、消費者の方々がモバイルブロードバンドの時代に常に適応できるお手伝いをしたい、これが一番の目標です。消費者の方々にわれわれの製品を気に入っていただければ、市場で長く生き残っていけると考えています。

シェア1位が目的ではなく、ユーザー体験が第一

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