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Visual Solution World 2018でビジュアルソリューションの最前線を見た

4Kがスタンダードに! シャープの最新デジタルサイネージ大公開

2018年11月28日 18時30分更新

文● 清水学/ASCII

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シャープの最新ハードウェア&ソリューション展示会「Visual Solution World 2018」に潜入!

4Kがスタンダードに!
シャープのデジタルサイネージ最前線を見た

 鉄道の駅や空港、あるいは店舗で様々な情報を提供するデジタルサイネージ。より大型化し、情報量も増えていくなか、ハードウェア側もますます進化を続けている。特にこれからはフルHDを超えた4Kや8Kが主流になっていくことが想定されるため、その普及に向けた戦略製品も登場している。

 そうしたなか、「街を変える・オフィスを変える」をテーマにデジタルサイネージやそれにまつわるソリューションを数多く提供しているシャープが、その最新のハードウェア、ソリューションを展示・紹介する「Visual Solution World 2018」を開催した。

新製品のお披露目と、パートナーと連携して提供されるソリューションなどを実施した「Visual Solution World 2018」

 このVisual Solution World 2018で大きく取り上げられていたのは、やはりデジタルサイネージ用のインフォメーションディスプレイ。最小43型~最大86型をラインナップ。このインフォメーションディスプレイはすべて最大解像度は4Kとなっており、これからは4Kパネルがベーシックラインとなる。

 しかし解像度が上がって見やすくなるのはいいが、その分、価格が上がってしまっては普及しづらいだろう。その点、今回発表されたインフォメーションディスプレイは4Kでありながら、従来のフルHDと同程度の価格帯となっており、4Kパネルは使いたいがコストは抑えたいという企業に最適だ。

43型、50型、55型、65型、75型、86型と、用途に合わせた大きさが選べるインフォメーションディスプレイ。もちろん縦にして使うこともできる

最大となる86型ディスプレーは人と比べるととても大きいことがわかる

毛穴までくっくりと見える4Kの解像度

Android採用モデルもラインナップ

 このインフォメーションディスプレイには簡易メディアプレーヤーが内蔵されており、4K画像を記録したUSBメモリーを挿すだけでスライドショーが自動再生される。もちろんパソコンと接続し、別売のソリューション「e-Sinage S」を用いれば、遠隔地から制御することもできる。

 一方、パソコンなしで表示画像などをコントロールできるインフォメーションディスプレイの新製品も展示されていた。こちらはAndroidによるコントローラーを内蔵しているため、表示用のパソコンは必要ない。サイズは65型、75型、85型の3サイズで、それぞれ連続稼働時間が16時間と24時間の製品が用意されている。

Androidを採用しているインフォメーションディスプレイ

Android内蔵なのでコントロールパネルも見慣れた画面が表示される

ディスプレイを設置していた簡易支柱スタンドもシャープの製品。参考出品ではあったが、工事不要でディスプレイを設置できる。1本と2本のタイプがあり、50型までは1本で対応可能。支柱内に配線できることもポイント

サイネージコントローラー各種。OSはAndroid、Windowsが用意されていて、表示をコントロールする「e-Sinage」などのソリューションもプリインストールされている

 映像データをインターネット経由で送信したいというニーズも増えており、新製品であるサイネージコントローラーPN-ZP31にはマカフィーの「McAfee Embedded Control」がインストールされている。これは、ホワイトリストに登録されたプログラムのみが動作し、それ以外は実行されない形でセキュリティ対策するものだ。

 Visual Solution World 2018ではハードウェアだけではなく、ソリューションについても豊富に展示が行なわれていた。そのいくつかを紹介しよう。まずはロボホンと連動した表示システム。ディスプレイへの表示に加えてテキストを用意することで、画面内容などをロボホンが説明してくれる。

ロボホン連動のシステム。音声で解説させることに適している

ディスプレイとロボホンの間にはセンサーがあり、その前でジェスチャーすることで画面を切り替えることができる

センサーの前で指の数を変えると表示が切り替わる。センサーは20cmほどの距離を対象に反応するので、遠方の人影をキャッチして切り替わってしまうことはない

 また、サイネージでの展示を使いやすくしたり、パートナーとの連携によって様々な活用方法が得られるソリューションも展示されていた。

東芝Dynabookの展示。サイネージコントロールのオペレーションパソコン用として今後の連携が期待される

コンテンツWebサービスは、ポスターデータからアニメーション動画をプロが制作してくれるサービス。用意するのはポスター1枚でよいという

複合機連携サイネージは、印刷物をスキャンするだけで自動的にサイネージに表示してくれるソリューション。スキャンしたデータは表示画像を上書きしていく

監視カメラとの連携では、ネットワークビデオレコーダーを通してモニターに表示する。カメラ入力は8台と16台のものが用意されている

画面レイアウトはマウス操作で柔軟に変更できる

参考出品されていた旭化成の「透け撮るん SKETOLN」はプライバシーを侵害しないライブカメラソリューション。あらかじめ撮影しておいた背景用画像の上に、動いている人物などの対象のエッジ部分だけを合成する。店内の混雑状況や空席状況などを把握するのに便利なソリューションだ

 最後に紹介するのは、4Kを超える8Kディスプレイや超短焦点プロジェクター。いずれも参考出品だったが、今後サイネージや映像表現がさらなる進化をしていくことを予感させる内容だった。

教育用の8Kソリューション。絵画の細かい部分まではっきりと見え、肉眼でわかりづらい表現まで確認することができる

超短焦点プロジェクター。直近に人が立つような環境でも影を落とさず投影できる

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