動画編集も生配信も可能!
マルチに活躍する高コスパGTX 1060搭載15.6型ノートPCでVTuberに挑戦
HitogataとOBS Studioで生配信も可能!
なおこのやり方では動画の編集が必要で、ちょっと面倒に感じてしまうような人には生配信もおすすめだ。生なので失敗はできないが、作業そのものは簡略化できて簡単にできる。生配信をするには、動画編集ソフトの代わりに配信ソフトを使用するだけで、「OBS Studio」通称「OBS」と呼ばれているソフトを使って手軽な生配信の手順を追ってみた。
ゲームとHitogataを起動して配信ツールを動かした状態でも、CPUの使用率はそれほど上がらなかった。ゲームの負荷がどれくらいになるかによるが、Hitogataと配信ツールの2つで10%も増加しない程度の負荷しかかからないので、よほど重い処理をするのでなければHitogataを使って配信しても十分なパワーだろう。
生配信をする際は、色々な画面を並べる必要がありそうで、1画面のノートパソコンではちょっと手狭に感じるかもしれないが、OBSで配信を指定したウインドウは、ほかのウインドウに隠れたり移動をしても問題なく配信ができる。セカンドディスプレーを用意しなくても、配信中にパソコンの画面1つで複数の画面を広げられるのは便利だ。
なお、Hitogataが起動している画面は最小化するとフェイストラッキングが止まってしまうので、その点は注意が必要だ。OBSはYouTubeを始め、様々なメジャーな生放送に対応している。設定の生放送の種類の中に、ニコニコ生放送が入っていないが、ニコ生には専用の配信ツール「N Air」がある。起動するとわかるがほぼOBSと同じなので、OBSの使い方がわかれば問題なく使うことができるだろう。
動画編集もサクサクできる
VTuber入門ノートパソコンにも!
動画のクオリティー面での難点はいくつかあるが、パソコンのパワーで難しいというよりは、ツールが有料だったり、作業面で手順が多いだけで、実は動画作成も生放送もそれほど難しくはない。ハイスペックなクリエイティブ作業用のマシンでなくても、汎用性の高いm-Book T510SN-M2SH2なら手軽にできてしまう。
m-Book T510SN-M2SH2には、高性能な最新CPUが搭載されており、処理能力面での不満はそうそう感じない。GPUがミドルクラスのGeForce GTX 1060なので、3Dでグリグリ動かすようなゲームや処理では荷が重い場合もあるが、開発や4K動画の編集等の作業でなければ意外にもこなせてしまう性能だ。2D系の処理ならGPUへの負荷はそれほど高くないので、SSD+HDDと16GBのメモリーがあれば十分な性能といえる。写真のレタッチ処理もよほどの高画素で数十枚もレイヤーを重ねるのでなければ困らない。
負荷の高いゲームを高画質で本格的にやりこんだり、開発をしたり、4K動画の編集をエフェクトをたくさんかけてサクサク処理させるとなど、専門的なレベルを要求せず、一般的な範囲での利用なら十分にこなせる実力はある。m-Book T510SN-M2SH2は、今回試したVtuberや軽い写真・動画編集など、ちょっと気になったのでやってみたいと思ったときにすぐできる性能を備えたコストパフォーマンスに優れたノートパソコンだ。