2ストレージ構成やインターフェースの充実なども見逃せないポイント
ここまで主にグラフィックス性能ばかりをみてきたが、ゲーミングパソコンだとトータル性能も重要だ。とはいえ、LEVEL-R037-i7K-XYR [Windows 10 Home]は基本的にハイスペック構成となっているため、弱点らしい弱点がない。CPUはCore i7-8700KでOCも楽しめるし、メモリーも16GB搭載、ストレージはシステム用のSSDとデータ用のHDDという2ドライブ構成となっている点も魅力こそあれ、弱点ではないだろう。
あえていうなら、システムの入っているSSDが240GBのSATA接続というのが気になるところだ。とはいえ、搭載されているのは「インテルSSD 545s」で、CrystalDiskMarkで速度を測ってみても実用上まったく問題のないものだった。廉価なSSDではとくにランダム性能が見劣りする場合もあるが、このSSDではそういった心配もないようだ。
もちろん大容量がいいとか、NVMe対応のさらに高速なSSDがほしいといった声にもこたえられるよう、BTOオプションで最大1TBのNVMe対応SSDまで用意されている。こういったカスタマイズに柔軟に対応できるところが、BTOパソコンの魅力だろう。
地味にうれしいのが、インターフェースに10Gbps対応のUSB3.1 Gen2×2が搭載されている点。Z370チップセットでは対応していないため、専用のコントローラーを搭載して実現している機能だ。最近は外付けSSDなども増えてきて、高速性が重要となる機会もあるだけに、こういった見逃しがちなインターフェースまでこだわりがある点に好感が持てる。
これ以外にも、電源には高効率な「80PLUS BRONZE」の製品を採用していることや、USBメモリーなどが使いやすいよう、フロントインターフェースがあえて上部に配置されているといった工夫も見逃せない。スペックや性能にあらわれない部分でも、しっかりとした構成・作りになっている。
また、BTOで選べる製品も個性的で、PCパーツだけでなく、ディスプレー、VRヘッドセット、ゲーミングチェアまでも用意されているのが面白い。パソコン本体はもちろんだが、環境一式丸ごと揃えたいという場合でも、BTOオプションをチェックしてみるとよさそうだ。
RTX 20シリーズは登場したばかりで、新機能に対応するタイトルが出てくるのはまだこれからだが、純粋にゲーミングパソコンとしての性能はかなり高く、ハイエンドの性能をいち早く手に入れたいという人にとって魅力的な製品となっている。将来登場するであろうRTX対応のゲームを待ちながら、今あるゲームも快適にプレーできるというのが最大のメリット。とくに高解像度、高画質な画面での快適プレーを望むのであればGeForce、RTX 2080 Tiを搭載したLEVEL-R037-i7K-XYR [Windows 10 Home]は、なかなかいい選択肢といえそうだ。
(提供:ユニットコム)