Oculusは9月26~27日に開発者会議Oculus Connect 5(OC5)を開催したが、その講演内容や求人情報から、ある傾向が読み取れるとメディアVarietyは報じている。施設型VR(ロケーションベースVR)へ投資し、消費者のVRヘッドセット購入を促そうという動きである。
Oculusではこのような計画を具体的に示したことはないが、OC5では施設型VRへの注目が見て取れる講演が存在した。たとえば、エクスペリエンス部門の代表Colum Slevin氏は、スピーチの中で数多くの施設型VRに言及し、これらの体験がVRヘッドセットの売上を伸ばす方法を説明した。さらに最近の同社の求人情報では「ロケーションベースエンターテイメントVRのプロデューサー」というポストも提示されていた。これは、Oculusが施設型VRに投資していることの示唆と言える。なおこのポストは10月6日現在同社や親会社Facebookのウェブサイトからは消えており、すでに採用があったことをうかがわせる。
Oculusはこれまで、施設型VRにほとんど注力してきていなかった。その代表例は、VR体験施設the Voidへの提携。Oculusのスタジオ代表Steve Arnold氏は、the Voidの重要性について触れた上で「(the Voidは)今後VRが向かうところだ」とインタビューで答えた。そして具体的に施設型VRについての計画は示していないものの、「ロケーションベースVRは、当社にとって重要なものになるだろう」という見方を示している。