こんにちは、さとうなおきです。2018年9月24日~28日にかけて、米国オーランドでMicrosoftの年次カンファレンス「Microsoft Ignite 2018」が開催されました。「週刊アジュール」では、基調講演での発表をまとめた「Ignite 2018」特別号外に続いて、Ignite 2018でのAzureアップデートを、インフラ編、アプリ開発編、データ編、AI/IoT編の4回に分けてお伝えします。今回はAI/IoT編です。
Azure Cognitive Services:Speech Services、Bing Custom Search、QnA Maker
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
5月のBuild 2018カンファレンスで、既存の音声系サービスを統合した新しい「Speech Services」が発表され、プレビューが始まっていました。speech-to-text、text-to-speech、音声翻訳がサポートされています。
今回、Speech ServicesがGAになりました。
ディープニューラルネットワークを活用したニューラルTTS(text-to-speech)のプレビューが始まりました。 詳細は、次のページをご覧ください。
- 更新情報「Azure Cognitive Services—Speech Service now generally available」
- ブログポスト「Global scale AI with Azure Cognitive Services」
- ブログポスト「Microsoft’s new neural text-to-speech service helps machines speak like people」
カスタム検索機能を提供する「Bing Custom Search」で、5月のBuild 2018カンファレンスでリリースされていたv2に続いて、今回、Bing Custom Search v3がリリースされました。ビデオ検索のサポートなどの新機能があります。
詳細は、次のページをご覧ください。
- ブログポスト「New features and enhancements released in Bing Custom Search V3」
- ブログポスト「New Enhancements to Bing Custom Search」
カスタムのQ&Aサービスを構築できるQnA Makerが、3種類のペルソナから選択できる「おしゃべり」(chit-chat)機能をサポートしました。
Azure Bot Service:Bot Framework SDK V4、「仮想アシスタント」ソリューション
Azure Bot Serviceは、チャットボットの開発フレームワーク「Microsoft Bot Framework」ベースのチャットボットをホストするためのサービスです。
5月のBuild 2018カンファレンスでプレビューになっていた次のものが、今回、GA(一般提供)になりました。
- Microsoft Bot Framework SDK (Bot Builder SDK) V4 (C#/JavaScriptがGA、Python/Javaは引き続きプレビュー)
- Bot Builder tools
- Bot Framework Emulator V4
Azure Bot Serviceで会話型アシスタントを作成するための「仮想アシスタント」ソリューションの初期プレビューが始まりました。
Microsoft Bot Framework Web Chat V4のパブリックプレビューがリリースされました。このリリースでは、チャットウィンドウを完全にカスタマイズ可能になりました。
詳細は、次のページをご覧ください。
- 更新情報「Microsoft Bot Framework V4 SDK is now generally available」
- ブログポスト「Build conversational experiences with Microsoft Bot Framework」
Azure Machine Learning:Python SDK、自動化された機械学習、ハイパーパラメーターチューニング
Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learning StudioはGAになっており、Azure Machine Learningサービスは、現在プレビュー中です。
今回、Azure Machine Learningサービスのプレビューがアップデートされました。
「Azure Machine Learning SDK for Python」がリリースされました。Visual Studio Code、Visual Studio、PyCharm、Azure Databricksノートブック、Jupyterノートブックなど、好みのPython環境からAzure Machine Learningサービスを活用できます。
最適なアルゴリズムを選択できる「自動化された機械学習」、最適なパラメーターを選択できる「ハイパーパラメーターチューニング」が提供されました。これによって、機械学習のトレーニング時間を短縮できます。
詳細は、次のページをご覧ください。
- 更新情報「New updates to Azure Machine Learning in preview」
- ブログポスト「What’s new in Azure Machine Learning service」
- ブログポスト「Experimentation using Azure Machine Learning」
- ブログポスト「Announcing automated ML capability in Azure Machine Learning」
- ブログポスト「Release models at pace using Microsoft’s automated machine learning!」
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