Valveが開発する新型コントローラー「Knuckles」の開発者版がアップデートされ、新たに「Knuckles EV3」が発表された。EV2の発表からわずか3ヶ月。前回ほどの大幅な変更点はないが、ユーザーのフィードバックを受けた改善点が素早く盛り込まれている。
Knucklesは、Valveが2016年末のSteam Dev Daysで発表した新型コントローラー。現在SteamVRで使われているHTC Viveのコントローラーは、指の動きを再現することが難しいが、Knucklesでは5本の指全てを認識する仕組みが搭載されている。このため、VRの中でも指を動かし「握る」、「指を立てる」といった動作が可能となる。
Valveは2016年後半からプロトタイプ版の開発を始め、これまでエルゴノミクスの改善のためにコントローラーの形状を大きく変更している。2017年に開発者キットが配布され、2018年6月に改良版の「Knuckles EV2」が発表された。
EV3の変更点は以下の通り。
ストラップ
・ストラップ調節用マーキングの追加
・ストラップネジのスリム化
・紐の短縮
トリガー
・バネの強化
・アッセンブリーと信頼性の向上
システムボタン
・誤操作防止のため配置を変更
グリップ
・グリップフォースセンサーのユニット間のばらつき低減
バッテリー寿命
・バッテリー持続時間が2時間増加
・1回の充電で7~8時間プレイ可能
その他
・LEDライトの色彩改善
・USBポートの配置変更で充電器やデータケーブルの接続を容易に
・フィット感の向上
・信頼性向上