VRコンテンツ制作や動画プラットフォームを手がける米国のJauntは、リアルタイムで3DアバターをARで表示させる技術を公開した。自社でのコンテンツ制作から、制作技術をパートナーへ提供するB2Bビジネスへと舵を切っていく。
この3Dアバター技術を体験したメディアUploadVRの記者によれば、撮影・編集は素早くスムーズに行われたとのこと。システムではまず、6台のIntel製RealSenseデプスカメラで対象者の周囲360度を撮影。そこから3Dアバターを編集し、ARで表示。画像はリアルタイムでモバイル機器に転送することも可能である。記者によると、この処理は「あっという間にできた」という。
JauntはこのAR向け3Dアバター撮影技術を、ビジネスパートナー向けにライセンス供与する計画。パートナー企業は、自社のプラットフォームを利用して、Jauntの技術で制作したVR/ARコンテンツを提供するという構図になる。またこの技術は、まずJauntの動画プラットフォーム利用者向けに今年の第4四半期リリースされる予定となっている。
これまで自社でのコンテンツ制作に注力してきたJauntだが、今後はパートナー企業に対する、コンテンツ制作技術の提供へ重点を置く方針。今回の3Dアバター技術を使えば、企業は手軽にARコンテンツを制作することができる。専用の高価なスタジオがなくても、シンプルなステージセットがあれば撮影可能。またセットは比較的持ち運びも容易な作りとなっている。