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科学的な裏付けと学習現場の知見から誕生したリスニング向上アプリとは

話題の英語ジム「リスニング特訓アプリ」が上達するワケ

2018年10月01日 11時00分更新

文● 飯島秀明 編集●飯島恵里子/ASCII 撮影●髙橋 智

提供: 恵学社

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アプリをタップすると「ベーシック」「確認テスト」と2つの選択肢が表示される

「ベーシック」をタップすると、音声変化のルールが6種類、表示される

いつでもどこでも音声変化のルールが学べる

 恵学社が自社開発したスマートフォン向けのリスニングアプリ「Listening Hacker Pro」。では、その内容を具体的に見ていきたい。

 「Listening Hacker Pro」をタップしアプリを開始すると、「ベーシック」「確認テスト」と2つの選択肢が表示される。「ベーシック」をタップすると、覚えるべき音声変化のルールが6種類表示される。音声学などの専門分野では、もっと細かく区分されるが、恵学社では「これさえ覚えれば、リスニング力が飛躍的に向上する最も重要なルール」を厳選した。

 それが「短縮」、「連結」、「脱落」、「同化」、「弱形」、「ら行化」の6種類だ。各ルールの代表例と例文を以下に示しておく。

・「短縮」は、be動詞やhas, had, will, wouldなど、特定の語が前の語とくっついて短くなること。たとえば、he’s cool。このルールだけは中学英語でも教えてくれる。

・「連結」は、単語の最後の子音と、次の単語の最初の母音がつながって発音されること。in a carなら、nとaが連結。「イナカー」のように発音される。

・「脱落」は、特定の条件で音が発音されなくなること。たとえば、get tiredのように同じ子音が隣り合うとき、前の子音が脱落して「ゲッタイアド」のようになる。文中で出てくる[h]も脱落しやすいため、for himは「フォイム」のように発音されることもある。

・「同化」は、音が連結して違う音に変化すること。たとえば、would youなら、wouldの最後の子音[d]が、次のyの音と同化して「ウッジュ」となる。

・「弱形」は、文中で意味的にあまり重要でない単語が弱く発音されること。主に冠詞や代名詞、前置詞などだ。ただし、文中で重要な意味を持つときは強く発音される。

・「ら行化」は、特定の条件で[t][d]が日本語の「ら行」に近い音になること。たとえば、it isのように母音に挟まれたり、littleのように[t]が母音と[l]に挟まれたりした場合だ。前者は「イリズ」と、後者は「リル」と発音される。

耳のイラストをタップすると、音声の後に「短縮」のルールが表示される

 「Listening Hacker Pro」は、これら音声変化のルールを効率良く学べるように設計されている。たとえば「ベーシック」から「短縮」を選ぶと、トレーニング画面が表示される。耳のイラストをタップすれば、音声の後に「短縮」のルールが表示される。このとき、音声を真似ながらリピートして発音するのが効果的だ。しっかり覚えたら、下段の「覚えた」を。そうでないときは「まだまだ」をタップする。タップの結果は、次回のトレーニングのとき「前回の記録」として表示されるので、自分が苦手とする音声変化を把握しやすい。

 特筆すべきは、アプリの使いやすさ。構成が極めてシンプルだから、数タップですぐに始めることができる。イヤホンをしていれば、通勤電車の中でも容易にトレーニングできるだろう。アプリの開発に携わったStudy Hacker事業部 エンジニアの吉原望美氏も、そのことに意識的だったと語っている。

 「アプリの開発を始めたとき、じつはENGLISH COMPANYの受講生として90日間、パーソナルトレーニングを受けていました。毎日、アプリを開発しながら、トレーニングを受けていたので、あまり時間がありませんでした。そんな経験から、ちょっとした隙間の時間でも、すぐにトレーニングが始められるように、直感的に把握できるUIを作ったということはあります」

 英語が苦手な人も拒絶反応を起こさないように、各アイコンのデザインにも凝ったという吉原氏。確かに柔らかい印象の親しみやすいアイコンだ。

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