CPUもGPUも水冷クーラーで強力に冷やす!
簡易水冷&6つのファンで強力冷却!GTX 1080 Ti搭載でFF15も超快適なゲーミングPC
フラッグシップモデルにふさわしいスペックの高さに注目
「NEXTGEAR i680シリーズ」は構成により、ブロンズモデルからシルバーモデル、ゴールドモデル、プラチナモデルの大きく4つのモデルがある。今回紹介する「NEXTGEAR i680PA2-DL」(税別35万9800円)は、このプラチナモデルをカスタムしたフラッグシップモデルだ。
本製品は通常のプラチナモデルと違い、CPUは「Core i7-8700」から「Core i7-8700K」、グラボは「GeForce GTX 1080」から「GeForce GTX 1080 Ti」、メモリーは16GBから64GB、メインストレージはPCIe接続のSSDが搭載されている。主な仕様を紹介しておこう。
「NEXTGEAR i680PA2-DL」スペック表 | |
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CPU | Intel「Core i7-8700K」 |
メモリー | 64GB(PC4-19200、16GB×4、デュアルチャネル) |
ビデオカード | GeForce GTX 1080 Ti |
SSD | ADATA「XPG SX8200」480GB SSD (NVMe対応、M.2規格、PCI Express ×4 接続) |
HDD | 3TB(6Gbps、Serial ATAIII接続、7200rpm) |
電源ユニット | 800W(80PLUS TITANIUM) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
スペックが高くて高性能というだけなら他にもあるが、とくに注目したいのが、CPUとグラボを冷却するクーラー部分。他のモデルはすべて空冷クーラーを採用しているのに対し、このモデルだけは水冷クーラーを採用しているのだ。しかも、CPUだけでなくグラボも水冷化されているため、高負荷が続く最新ゲームプレー時でも、強力に、そして静かに冷やしてくれる。
この水冷クーラーのおもしろいところは、クイックコネクトを採用し、簡易水冷ながらも簡単に着脱ができること。これにより、グラボを換装する場合でも柔軟に対応できるわけだ。
ただし、見ての通りラジエーターはCPUとグラボ合わせて1つしかなく、しかも、ファンは12cmのものが1つだけ。CPUもグラボも高スペックな組み合わせだけに、冷却能力が間に合うのか少し心配になってくる。結論からいえば十分な冷却能力があるので問題ないのだが、実際どのくらいの温度まで冷えるかについては、後ほど検証してみよう。
もうひとつ注目したいのが、地味なパーツで普段あまり話題に上らない電源。ほかのモデルは容量の差こそあれ、すべて「80PLUS BRONZE」なのだが、このフラッグシップモデルだけは「80PLUS TITANIUM」準拠の電源を採用しているのだ。
この「80PLUS TITANIUM」は80PLUSの中でも最高ランクとなるもので、負荷10~100%の全領域において変換効率が90%以上、負荷50%では94%にもなる非常に変換効率が高いものだ。他のモデルで採用されている「80PLUS BRONZE」でも最大85%の変換効率となっているが、それよりも大幅に高いことになる。
各ビデオカードの比較表 | ||||||
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電源負荷率 | 10% | 20% | 50% | 100% | ||
80PLUS STANDARD | 80% | 80% | 80% | |||
80PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% | |||
80PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% | |||
80PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% | |||
80PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% | |||
80PLUS TITANIUM | 90% | 92% | 94% | 90% |
変換効率が高ければ、それだけ無駄に消費される電力が小さくなるため電気代が安くなるし、何より、発熱が小さくなるというのがメリットだ。消費電力が大きいハイスペックPCであれば1%の差でもかなりのものとなるだけに、80PLUS TITANIUM準拠の電源を採用しているのはありがたい。電源の変換効率はPCの性能に影響がないだけに妥協している製品が多いが、実用性を重視し、最高ランクの変換効率をもつ電源を採用しているコダワリがうれしい。
スペックや各パーツの詳細はこのくらいにして、実際の性能をチェックしてみよう。ただし、今回お借りしたのは、メインストレージがWD Blackの試遊機。ストレージが異なることで、多少ベンチマークに差は生じるので参考値として見て欲しい。