Instagramストーリーズ機能の投稿後24時間で消えるという特性によって、特別な1枚をシェアする場所というInstagramが「なにげない日常を気軽にシェアできる」普段使いの場所になりました。これによりInstagramストーリーズへの投稿数も増え、利用するユーザー数も成長を続けています。
リリースから1年少しの間に、Instagramストーリーズ広告も頻繁にアップデートされており、これまで専用の画像や個別に配信先として指定しなければならないといったハードルをなくす機能が相次いで実装されています。
今回は、直近で実装された「自動配置への追加」と「カルーセル形式での配信」についてご紹介します。
Instagramストーリーズが自動配置に含まれるように
これまで、Instagramストーリーズに広告を配信する際には、配置にInstagramストーリーズを個別に選択する必要がありましたが、今回のアップデートにより「自動配置」を選択すると、他の配置とあわせてInstagramストーリーズへ広告を配信することが可能となりました。
以前までInstagramストーリーズ広告を利用する場合は9:16の縦型バナーのみアップロードできました。2018年3月末からInstagramフィード広告と同じアスペクト比(1.91:1~4:5)の写真と動画(15秒以内)をアップロードすると自動的にストーリーズ 広告用のフルスクリーン素材が生成できるようになり、Instagramストーリーズ専用のクリエイティブを用意せずとも、気軽にInstagramストーリーズ広告の配信を試せるようになったわけです。
参考:Instagramフィードとストーリーズで広告素材が共用可能に
自動的に生成されるストーリーズ広告の詳細
- 広告がフルスクリーンで表示され広告に合った背景グラデーションが自動で選択されます
- Instagramフィード広告やFacebookフィード広告で設定したテキストが広告下部に表示されます
- 9:16の縦型バナーはこれまで通りテキストは表示されません
- テキストは190文字まで表示可能です
※今後テキスト量の制限はなくなり、テキストのハッシュタグやメンション(@で相手を指定する機能)をクリックできる仕様にアップデートする予定
参考:広告の仕様
Facebookフィード広告サイズの画像から生成された場合
Instagramフィード広告サイズの画像から生成された場合
参考:もう迷わない!Facebook広告の画像サイズとテキスト文字数の推奨要件にみるクリエイティブの基本の「き」
ストーリーズ広告用にフルスクリーンのバナーを用意することが難しく、配信ができてなかった広告主も、これで配信のハードルが下がり、Facebook、オーディエンスネットワークなどと併せて高いパフォーマンスが見込める場所へ自動的に最適して配信できます。
既存の広告セットは設定変更を
新規の広告セットを作成する際に「自動配置」を選択した場合には、Instagramストーリーズがデフォルトで含まれるように自動的になりますが、過去に「自動配置」を選択した広告セットでは、自動的にオプトインはされていません。「配置を編集」に切り替わってしまっているため、再度「自動配置」を選択し直すかInstagramストーリーズを配信先に含めるように設定する必要があります。
Instagramストーリーズにカルーセル広告が登場
Instagramストーリーズへの通常の投稿では、複数のクリエイティブを組み合わせて投稿することが可能です。
これまでInstagramストーリーズ広告は静止画1本(最大6秒間)、動画1本(最大15秒間)のどちらかを選択し配信していましたが、カルーセル広告の提供が開始されたことで、静止画3本、動画3本での訴求ができるようになりました。
参考:インスタグラム ストーリーズ広告にカルーセル形式を追加
Instagramストーリーズのカルーセル広告の詳細
静止画3本(最大6秒間×3)、動画3本(最大15秒間×3)の選択ができます。1本目:静止画、2本目:動画、3本目:静止画といったように組み合わせて配信も可能です。
- クリエイティブは3本設定しないと配信ができません。2本ではエラーとなります。
- 9:16の縦型バナーにのみ対応しています。
- 自動配置では設定ができないのでストーリーズのみのキャンペーンを作成する必要があります。
- タップしてリンク先に移動、スワイプして前後のコンテンツに移動、コンテンツを一時停止するなどの操作を行うことができます。
参考:広告の仕様
ストリーズキャンペーン作成後、広告を作成の赤枠の「複数の画像や動画を使用したカルーセル形式の広告」にチェックを入れることでカルーセル広告の利用ができます。
カルーセル形式のストーリーズ広告を使えることになったことで、これまで配信してきた広告と比べて写真や動画を組み合わせた見せ方や、3つの広告でストーリー仕立てにする見せ方など、自由度の高い配信訴求が可能になります。
最後に
ストーリーズ広告でフルスクリーン素材を自動生成する機能や、自動配置の広告セットでもストーリーズ面へ配信されるようになったことで、これまでバナーの準備が配信できず、なかなか試せなかった広告主も気軽にチャレンジできるようになり、カルーセル広告の追加により複数の見せ方でよりユーザーに対して訴求がしやすくりました。
Instagramの利用者が増える中で広告配信機能も充実してきており、今回紹介した2つの内容は今後ストーリーズ広告を配信する際には見逃せない機能となっています。配信手段の1つとして、利用を検討してみてはいかがでしょうか!
※この記事は「Instagramストーリーズ広告がさらに拡充 ~ 自動配置への追加とカルーセル形式での配信が可能に」の転載です。
タイトルおよびリード文はWPJ編集部によるものです。