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動いていない従業員を特定? 批判の声も

アマゾンがARゴーグルの特許を申請

2018年08月10日 15時10分更新

文● Mogura VR

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迷路のような巨大倉庫で商品を探す作業を効率化できることは間違いなさそう

 アマゾンが、倉庫スタッフ向けのARゴーグルに関する特許を申請したことが明らかとなった。ARゴーグルには巨大なアマゾンの倉庫の中で商品の場所を示すナビゲーションが映し出され。スタッフがどの棚から商品を取り出せばよいかを判断する助けとなる。VR/AR情報関連のウェブメディアVRFocusが報じている。

 しかし、ARゴーグルと持ち運び可能なコンピューターデバイスの組み合わせからなるこの特許は、その性質から一部で批判の声も上がっているという。

 特許申請内容によれば、「(デバイスを装着したスタッフの)体の向き、傾き、方向転換、加速度」などの情報が取得できるとのこと。すなわち、「アマゾンが従業員の歩く速度、居場所、どこを見ているかまで追跡できる可能性がある」ということを意味しており、従業員の監視を強化する、という批判がある。特許の申請書にも、英語で「いくつか具体例を挙げると(中略)動いていない従業員に対して、指示や案内を示すようデバイスを設定することも可能」との記載がされている。

 倉庫業務向けのARデバイスは、これまで他社でも導入されている。しかし、アマゾンの特許のようにリアルタイムにユーザーの行動を追跡する機能は今のところ見受けられない。現在は特許申請の段階であり、デバイスの実現性については不明だが、アマゾンはARに関して多くの特許を申請・機能追加をしており、AR技術の採用に積極的である点がうかがえる。果たしてこのARゴーグルはどのような効果をもたらすのだろうか。

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