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「OK Google」 「それは人違いまろ」 - 富士通のAIアシスタント「ふくまろ」を使ってみた(前編)

2018年05月28日 10時00分更新

文● 柴田尚 編集○ハイサイ比嘉

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AIアシスタント「ふくまろ」で富士通の「LIFEBOOK」「ESPRIMO」がよりスマートに!

 スマートスピーカーの登場により、音声操作に注目している方は多いはず。富士通のFMV、つまり「LIFEBOOK」「ESPRIMO」シリーズにも、サラッと先行くAIアシスタントが搭載された。その名も「いつもアシスト ふくまろ」(以下、ふくまろ)だ。「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」(ジンライ)という富士通独自のAI技術から生まれた「ふくまろ」は、ただのAIアシスタントではなく「パソコンが家族になる」というコンセプトを元に生み出された便利で楽しい存在なのだ。

「ふくろう」と「ましゅまろ」をモチーフにしたというかわいすぎるキャラクター「ふくまろ」

AIアシスタントアプリとしてFMVに住んでいる、未来からやってきただるま型アンドロイドという設定だ

何ができるの? まずは「ふくまろ」と呼びかけて、PC内のメディアを再生

 ふくまろの使い方は、基本的には一般的なスマートスピーカーと一緒だ。アプリケーションとしてバックグラウンドに常駐しており、「ふくまろ」と呼びかけて認識されると、「まろ?」とかわいらしい声による返事が返ってくる(画面上には、セリフが吹き出し表示される)。そのうえで、ふくまろにしてほしいことを音声で指示すればいい。具体的には、「写真見せて」や「音楽かけて」「動画再生して」などだ。これらにより、「LIFEBOOK」「ESPRIMO」内に保存されているメディアが表示・再生される。

「ふくまろ」と呼びかけると、音声認識モードになる

「音楽流して」という指示を認識すると、プリインストールアプリ「MyCloudプレイ」を使ってストレージ内部の音楽ファイルを再生する。再生中に次の曲への移動や停止したい場合は、再度ふくまろを呼び出して頼むといい

       
ふくまろはアプリケーションとしてバックグラウンドに常駐しており、「ふくまろ」と呼びかけて認識されると、「まろ?」とかわいらしい声による返事が返ってくる(画面上には、セリフが吹き出し表示される)。そのうえで、ふくまろにしてほしいことを音声で指示すればいい

 加えて、写真や動画閲覧の際は「4月の写真(動画)見せて」、「"地域名・人名"の写真(動画)見せて」(注:事前のタグ付けが必要)といった絞り込みの指示も付け加えられる。音楽再生のときも、アーティスト名やアルバム名での指定が可能だ。またESPRIMO WF2/B3ESPRIMO WF1/B3などTVチューナーを搭載可能なモデルであれば、録画した番組のうちどれを再生するのかといった指定を番組名で行なえる。

最初に呼びかける名前を変更することも可能。設定モードにて、「ふくまろ」「まろちゃん」「アシスト」が選べる

 こうしたメディアの再生中にもふくまろを呼び「次へ」・「停止」といった指示もできるので、途中で「やっぱり別の写真(動画)が見たいな」「あの曲が聞きたいな」という気分になっても、音声で指示するだけですぐに楽しめるわけだ。

オフラインで音声認識されるため、お子さんに使わせても安心

 これらの音声認識からメディア再生までの作業はすべてオフラインで行なわれるので、ネットワーク環境は特に必要としない。音声指示によって意図しないサイトに接続してしまったり、音声認識データがネットワーク経由で漏れるといったことがないので、セキュリティ面をはじめ、お子さんのいるご家庭でも安心だろう。

ふくまろの周囲にあるサボテンやデジタルカメラ、スマートフォンなどをクリックすると、ふくまろからアクセスできる機能への説明や設定へ移動できる

「できることリスト」を見ると、何が頼めるのか把握できる

ちょっと楽しい会話も「ふくまろ」と楽しめる

 「LIFEBOOK」「ESPRIMO」搭載のふくまろとは、家族らしいちょっとした会話も楽しめる。各都道府県の今日と明日の天気を調べてくれたり、日付や曜日や時間を教えてくれるのだ。そのほかにも、好きなものや住んでいる所を聞いたりしてみるのもいい。さらに「OK Google」や「アレクサ」と声をかけてみると、「それは人違いまろ」と答えてくるのにはちょっと笑ってしまった。ライバル視しているのかも?

天気を尋ねてみた。各都道府県の天気も教えてくれる

「オッケーグーグル」など、ライバル(?)たちのことはちゃんと知っている模様

「ふくまろ」を利用できるFMV紹介

 「ふくまろ」は、すべてのPCで利用できるわけではなく、富士通のFMV、つまり「LIFEBOOK」「ESPRIMO」シリーズのみに搭載されている。具体的には、以下の製品だ。この機会にぜひチェックしてみてほしい。

15.6型ノート「LIFEBOOK AH77/B3」、「LIFEBOOK AH53/B3」、「LIFEBOOK AH45/B3」、「LIFEBOOK WA3/B3」、「LIFEBOOK WA2/B3」。最上級の使い心地にこだわったプレミアムノートシリーズだ

15.6型ノート「LIFEBOOK AH42/B3」、「LIFEBOOK WAA/B3」。オンキヨー製スピーカー搭載のエントリーモデル。スマートフォンで撮った写真や動画の整理にもピッタリ

13.3型ノート「LIFEBOOK UH90/B3」「LIFEBOOK UH75/B3」「LIFEBOOK UH55/B3」「LIFEBOOK WU2/B3」。薄さと軽さでおなじみの高性能モバイル。13.3型ながら重量1kg以下という軽さで人気が高い

13.3型ノート「LIFEBOOK SH90/B3」「LIFEBOOK SH75/B3」「LIFEBOOK WS1/B3」。堅牢性と長時間駆動を特徴等する高性能モバイルノート。富士通WEB MARTでは、WQHD(2560×1440ドット)の高解像度液晶ディスプレーも選択可能

15.6型ノート「LIFEBOOK AH-MR/B3」。「Windows Mixed Reality」対応ヘッドセットおよびモーションコントローラーがセットになっている。CyberLinkの「Power Media Player MR for FUJITSU」も同梱しており、動画サイトYouTube上の360度コンテンツを楽しめる

27型液晶ディスプレー一体型デスクトップPC「ESPRIMO FH90/B3」「ESPRIMO WF2/B3」。オーディオメーカー Pioneerとのコラボによって生まれた高音質スピーカーも魅力

23.8型液晶ディスプレー一体型デスクトップPC「ESPRIMO FH77/B3」「ESPRIMO FH70/B3」「ESPRIMO FH52/B3」「ESPRIMO WF1/B3」。液晶ディスプレー上下左右の4辺を狭額化し、さらに淡いゴールドの金属スタンドを採用

デスクトップPC「ESPRIMO WD2/C1」、省スペース小型デスクトップ「ESPRIMO WD1/C1」。拡張性を求めるユーザー、また設置場所を選ばない小型PCがほしいユーザーに打ってつけだ

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