5月11日から13日までの三日間、東京都・高田馬場で開催された国内最大級のLANパーティー「C4 LAN 2018 SPRING」。会場のベルサール高田馬場には多くの熱心なゲーマーが集まり、300以上のBYOC(PC持ち込み)席が完売となるなど、過去最大の盛り上がりをみせたイベントとなった。
加えて、イベントには機材やステージなどをサポートする多くのPC・周辺機器メーカーが参加し、会場後方の無料エリアなどにブースを展開。各社さまざまな催しを実施していた。この記事では、ベゼルフリーキットの展示などで大きな注目を集めたASUSブースの様子を紹介しよう。
マルチディスプレー環境のベゼルが消える! 「Bezel-free Kit」
BYOCエリアの左端に配信・展示ブースを構えたASUSだが、もっとも注目を浴びていたのは、同社が「CES 2018」で発表したゲーミングディスプレー向けアクセサリー「Bezel-free Kit」の(おそらく)一般向け世界初展示だろう。Bezel-free Kitはその名の通り、3画面のマルチディスプレー環境では避けられない、ディスプレーとディスプレーの間に生まれる隙間を見えなくしてしまう製品だ。
ブース内では3枚のディスプレーを2つのBezel-free Kitで連結し、実際にトリプルディスプレーのベゼルフリー環境でPCゲームをプレイできた。透明な部分がレンズの役割を果たして光を屈折させ、あたかも複数枚のディスプレーを1枚のように見せるわけだが、筆者の印象では違和感のないレベルでディスプレーが繋がっているように見えた。装着部分はすこし色味が変わってしまうものの、実際のゲーム中はそれほど気にならない。ユニークなため、通りがかりに興味を惹かれる来場者も多かったようだ。
ディスプレーを上下から挟み込む形で取り付けるが、両端のディスプレーを設置する角度は130度に固定されているため、設置にはそこそこ広いスペースが必要になる。また、キット本体はある程度伸縮可能になっているものの、具体的な対応ディスプレーのサイズなどは現時点では不明となっている。
キットの発売時期は未定で、価格も決まっていないとのこと。主にリッチなゲーム環境を構築するためのアクセサリーではあるが、発売されれば多くのPCゲームユーザーの関心を集めることは間違いない。
ちなみに同じASUSブース内では、C4LANに参加した一般ユーザーから配信者を募り、実際にブース内で配信してもらうという企画を実施していた。機材はブースに用意されたAura Sync対応のハイエンドゲーミングPCに加え、マウス・キーボード・ヘッドセットなどの周辺機器とデュアルディスプレーという非常に豪華なもの。
会場ではDeToNatorも活躍! 「ROG DETONATOR SURVIVAL」開催
C4 LAN 2018 SPRINGには、ASUSがスポンサードするプロゲーミングチーム「DeToNator」も参戦し、独自にブースを展開。2日目にはASUSのゲーミングブランド「ROG」の名前を冠したミニイベント「ROG DETONATOR SURVIVAL」を実施したが、ブース前には多くのファンが詰めかけて黒山の人だかりに。LANパーティーとしてはなかなかに珍しい光景となった。
「ROG DETONATOR SURVIVAL」は、一般ユーザー参加可能な「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のカスタムマッチ大会で、武器のドロップ率増加など、特殊な設定を反映したSQUAD(4人で1チーム)の試合を複数回にわたって実施。実況や観戦操作はYamatoN氏が担当し、DeToNatorチーム(StylishNoob、SPYGEA、SHAKA、siorin)も選手として参加したことで、来場したファンや視聴者は大いに盛り上がっていた。