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小説の書き方を指南! サイバーセキュリティ小説コンテスト向け説明会開催

2018年05月21日 18時00分更新

文● MOVIEW 清水/編集●ASCII

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満席の中開催された「サイバーセキュリティ小説コンテスト」説明会

 サイバーセキュリティをテーマに、SFや異世界、日常モノなど多様なジャンルの小説をプロアマ問わず募集している「サイバーセキュリティ小説コンテスト」。本コンテストは特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)と、KADOKAWAとはてなが運営する小説投稿サイト「カクヨム」が主催し、2018年8月31日まで募集している。

カクヨム

サイバーセキュリティ小説コンテスト募集ページ

 3月末から募集を開始した本コンテストは5月10日現在、140作品の応募があり、傾向として「ハッカー」や「ハッキング」をメインに据えた作品が多くなっている。コンテストの実行委員会としては、エンターテインメントで突き抜けた作品を読みたいという期待があり、本コンテストへの応募者や応募を検討している人を対象とした説明会を5月13日に開催。

 説明会はコンテストの概要説明ではなく、サイバーセキュリティをテーマにした小説執筆のヒントやアドバイスが専門家から得られる場で、小説執筆に意欲を燃やす参加者で満席だった。

 コンテスト実行委員長の日立システムズ 本川祐治氏、サイバーディフェンス研究所 名和利男氏、長崎県立大学教授 加藤雅彦氏、KADOKAWA カクヨム編集部編集長 河野葉月氏が登壇。実際に起きているサイバーセキュリティ事件やセキュリティ業界の現状から、どのような視点で執筆すべきかといった具体的なアドバイスまで、参加者に有意義な情報満載の説明会となった。

基礎知識がまとまったリンクを紹介

 加藤氏は「セキュリティ業界のネタあれこれ」というタイトルで講演。構想時のインスピレーションに役立つ情報が掲載されているサイトなどを紹介した。

コンテスト実行副委員長でもある、長崎県立大学教授 加藤雅彦氏

 まず紹介されたのは、JNSAにあるサイバーセキュリティ小説コンテストの公式サイトに張られているリンク集。この中には協賛会社によるセキュリティ基礎知識やニュースサイトなどに掲載されたセキュリティ関連記事へのリンクのほか、セキュリティ関連企業によるホワイトペーパーへのリンクなどが用意されている。

 加藤氏からは、情報セキュリティは技術があってこそのセキュリティであり、読者に誤解を与えそうな内容や、間違った知識を与える内容にならないように注意したほうがいいというアドバイスがあった。リンク集の内容について、基礎知識やホワイトペーパーは情報セキュリティ関係者が執筆しているため、技術的に検証された情報が多いとのこと。しかし、ニュースなどはヒントになりそうな記事をピックアップしているだけで、技術的な正確性は担保されていないと解説された。

JNSAのイバーセキュリティ小説コンテスト公式サイトにあるリンク集

 また、情報セキュリティ業界の特徴についても解説があり、加藤氏は独断と偏見と前置きしながら、業界の特徴について「言えない話が多い」「仕事が地味」「褒められることがほとんどない」「業界が狭い」「カタカナ略語がやたらと多い」「自分だけはまともと思っている人が多い」と紹介。出張に行く際には空港の写真や食事の写真をSNSにアップすることが多いと、最近話題だった「エアポート投稿おじさん」ネタで会場の笑いを誘っていた。

情報セキュリティ業界の特徴まとめ

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