シャープは4月23日、工場で生産する製品の微細なキズや汚れ、欠陥などを高速で検知する画像センサーカメラコントローラー「IV-S402M」と「IV-S412M」を発表した。販売は4月からで、価格は86万4000円前後から。
画像センサーカメラコントローラーは、接続したカメラで撮影した画像を処理することで不良を検知。あらかじめ検査基準となるデータ(製品の色の濃度、寸法、面積など)をコントローラーに設定し、撮影した画像と比較して判定する。
2500万画素の高精細カメラに対応しており、基板や半導体など目視では困難だった精密部品の検査ができる。広範囲で高精細な画像の撮影に加え、高速マルチコアCPUを搭載し、検査精度の向上と高速化を実現。映像素子に1次元CMOSセンサーを使用したラインスキャンカメラにも対応し、帯状の製品や円柱形などの立体的な部品も容易に検査できる。
画像処理でコントローラーが対象物の形状や位置を正確に認識し、動作に必要な座標データを産業用ロボットに送信するロボットビジョンにも対応。産業用ロボットと組み合わせて使用することで、箱の中や生産ラインの前工程から製品をつかみ取り、次の工程へ配置するなどピック&プレース作業を自動化。工場や物流倉庫の省人化や生産性向上に貢献する。
IV-S402Mは転送速度が最大30FPS(2500万画素カメラ接続時)。最大台数は2台(2500万画素カメラは1台のみ接続可能)。サイズは幅100×奥行き220×高さ270mm。重量は約2.3kg。価格は86万4000円前後。
IV-S412Mはは転送速度が最大30FPS(2500万画素カメラ接続時)。最大台数が4台(2500万画素カメラは2台まで接続可能)。サイズは幅100×奥行き220×高さ270mm。重量は約2.4kg。価格は97万2000円前後。