ゲーミングキーボード「ROG Strix Flare」、ゲーミングヘッドセット「ROG Strix Fusion 500」
PCゲーマー必見の完成度! ASUS ROG Strix新キーボード・ヘッドセット速攻レビュー
2018年03月24日 17時00分更新
3月23日に販売開始となったASUSのゲーミングキーボード「ROG Strix Flare」およびゲーミングヘッドセット「ROG Strix Fusion 500」は、本格的なゲーミング向け性能はもちろん、どちらの製品も同社のLED制御機能「Aura Sync」に対応するということで、自分好みのライティングやカラーにこだわりたいゲーマーにもオススメの製品だ。
編集部では、発売に先駆けて製品サンプルをお借りできたので、さっそく製品の特長をチェックしていく。
アクリルパネル交換で自分色に染められるキーボード「ROG Strix Flare」
ROG Strix Flareは、ASUSのゲーミングブランドである「ROG」および「Strix」の両ブランドネームを冠するハイエンドメカニカルゲーミングキーボード。キースイッチはゲーミング向けではおなじみのCherry MX RGBを採用しており、押下圧45gでクリック感のないRed(赤軸)、押下圧50gでクリック感のあるBlue(青軸)の2モデルをラインアップしている。どちらも定番といえるキースイッチだけに、選択は完全にユーザーの好みによるが、軽快なタイピングがしたいなら赤軸、押下が多少重く、カチカチしたクリック感が欲しいなら青軸のモデルを検討するといいだろう。
本製品はテンキーありのフルサイズキーボードで、上部にボリュームダイヤルおよびメディアキーを備える。レイアウトは英字配列なので注意が必要だが、PCゲーミングで利用する場合、スペースキーとAltキーの位置関係にさえ気をつけていれば、それほど問題にならないと思われる。個人的には、メディアキーでWindowsキーの有効・無効を簡単に切り替えられるのが非常にありがたいと感じた。なお、キーボードマクロは登録可能だが、専用のマクロキーがないため、FNキーと他キーの組み合わせで対応する形になる。もちろん、Nキーロールオーバーやアンチゴーストといったゲーミング必須の機能にはしっかり対応している。
外観は、本体を斜めに横切るようなヘアライン加工とクリアパーツが特徴的だが、比較的シンプルで落ち着いた印象を受ける。後述するLEDをフルに点灯させれば印象はかなり変わるが、ゲーミング向けとしては悪目立ちしないデザインと言えるだろう。PCとの接続はUSB 2.0で、ケーブルの横にはマウスやヘッドセットを接続可能なUSBポートを1つ備える。
なお、着脱可能なパームレストが標準付属しており、簡単に取り外せるので、机の上のスペースと相談しつつ活用しよう。樹脂製のパームレストはえてしてチープになりがちだが、左端にあるROGのロゴに加え、本体の延長線上にヘアライン加工が施されているデザインの凝りぐあいもあって、あまり安っぽい感じはない。ただし、本体との接続はしっかりと固定されるわけではなく、重量も軽いので、使い方によっては多少ガタつく可能性があることには注意したい。キーボードスタンドを立てて利用すると、比較的落ち着くようだ。
この製品の大きな特徴が、ASUSのLED同期機能「Aura Sync」に対応したLEDだ。発光部分はメディアキーを除くすべてのキー、およびキーボード底面の両端に配置されたアンダーグロウライト、さらにはROGロゴの入ったアクリルパーツの周辺と、贅沢にLEDが活用されており、すべて発光させればかなりの存在感を発揮する。特にアンダーグロウLEDはユニークで、間接照明となり暗闇の中でもキーボードを浮き上がっているように見せられるのが面白い。現在市場に出ているキーボードの中でもトップクラスによく光るので、PC環境のライトアップにこだわりたい人はそれだけでも検討する価値があるだろう。
ちなみにROGロゴ入りのクリアパーツだが、こちらは予備として無地のパーツが付属している。自分でロゴや文字の加工を施して標準のものと挿し換えれば、簡単にキーボードを自分色に染められるというわけだ。なんと今回、ASUSの好意により、メディアサンプルにはASCII.jpロゴ入りのアクリルパーツを同梱していただいた。実際に換装してみると、キーボード本体がシンプルなだけにクリアパーツが目立つので、カスタムの満足感はかなり高い。なにより、LEDでしっかりライトアップされるのも嬉しいポイントだ。自分でDIYしてもよいが、アクリル加工やプリントのサービスはけっこうあるので、購入の際はぜひ挑戦してみることをオススメしたい。
実売価格は赤軸・青軸モデルともに2万3000円前後。ハイエンドだけに値段も相応だが、シンプルデザインながら存在感もあり、自分好みのカスタマイズも可能と、個人的にはかなりの好印象を持てる製品だった。Aura Syncで環境を揃えたいユーザー、周辺機器でも自分の色を出すことにこだわりのあるユーザーを中心に人気の製品となりそうだ。