ジャパンディスプレイは1月23日、「ディスプレイソリューションカンパニー」の事業説明を行なった。
同社は2017年にカンパニー制に移行。事業としてはスマートフォン向け製品を手掛けるモバイルカンパニー、車載用製品を手掛ける車載インダストリアルカンパニー、そしてディスプレイソリューションカンパニーで構成されている。
ディスプレイソリューションカンパニーはデジカメ向けディスプレーやウェアラブルデバイス向けの反射型液晶ディスプレーを担当してきたが、デジカメディスプレーは衰退傾向にある。そこで今後新規事業を促進し、2020年委売り上げ規模で1000億円を目指すという。
現在、導入を進めているものとしてVR向けディスプレーとハイエンドノートPC向け高精細液晶があり、VR向けでは1000ppi超のディスプレーを今年上期に開発完了予定だ。
そして、現在開発しているものが、静電式タッチパネルの技術を応用したガラス指紋センサー。タッチパネルを進化させ、凹凸を認識させることで指紋を読み取る。
通常、指紋センサーにはシリコンが用いられるが、ガラス基板にすることで透明な指紋センサーが実現可能。また、サイズも自由に調整できる。
さらに、フレキシブルな素材を採用することで曲面にすることもできる。この指紋センサーを2018年度中に量産し、出荷する予定だ。
また、E Ink(電子ペーパー)を利用した電子棚札も開発。スーパーなどの商品棚に設置できる横幅30cmのものを開発中で、600ppiの超高精細なものも開発済みとのことだ。
このほか、IDカードなどに情報を表示できる反射型の超低消費電力ディスプレーなども開発している。