フルHDディスプレーを搭載したノートパソコンが数万円で買えるなど、激安パソコンが数多く登場している。しかし、こういった激安モデルはCPUがAtomだったり、メモリーが2GBだったり、ストレージが低速なeMMC、しかも64GB未満だったりと性能が低く、Windows 10で使うのはちょっと……というものも少なくない。これらを知った上で買うのであればいいが、「パソコンっていうくらいだから、色々なソフトが動くんでしょ?」といった甘い認識で買うのは危険すぎる。もちろんソフトは動くだろう。ただし、実用的な速度とはいえない。
では、どのくらいのパソコンがいいのかといわれれば、用途によるとしか答えようがないのが現実だ。ある程度パソコン歴が長くなればほしいスペックもわかってくるのだが、パソコンは会社や学校にあるのを使うくらいで、そもそもパソコンを買うのが初めてという場合は、どれを買っていいのか分からない場合がほとんどだろう。激安品は避けたいけど、高価なパソコンを買って使わなくなるのももったいない。
そこでオススメなのが、8万6184円からと9万円を切る価格ながら高スペックを実現し、コストパフォーマンスに優れたツクモの「N1503K-520/T」だ。このモデルの一番のポイントは、CPUに最新の第8世代Coreプロセッサーを採用している点。第7世代までのノート向けCPUは、最上位のCore i7でも2コア4スレッドというのが基本だった。一応4コア8スレッドのCPUもあるが、これはゲーミングノートなど大型モデル向けのCPU。発熱が大きいため一般的なノートパソコンで採用されないCPUだ。
これに対し、第8世代のCore i5とCore i7は4コア8スレッドと従来の2倍に強化されている。動作クロックが低くなっているため単純に性能が2倍になるわけではないが、マルチスレッド対応のソフトなら大幅な性能向上が期待できるわけだ。
もうひとつのポイントは、8GBメモリーを搭載している点。メモリーが少ないと、ストレージ上に仮想メモリーを作るようになり、速度が大きく低下してしまう。また、メモリーが多ければそれだけ大きなデータが扱えるようになるため、動画や画像編集といった用途でも速度低下を気にせず使えるようになる。コスパを重視したパソコンでは4GBという機種が多いが、実用性を考えれば、8GB以上搭載している方が安心感がある。
そして忘れてはいけないのが、ストレージにSSDを採用している点だ。HDDと比べれば容量が小さく、多数のファイルを保存しておけないといったデメリットはあるが、注目すべきはその速度。シーケンシャルではHDDの数倍、ランダムでは十数倍も高速となるため、体感でわかるほどキビキビとした動作になるのだ。
とくにソフトの起動やファイルの保存などの高速化が顕著で、今まで数秒待たされていたものが一瞬で終わったかのように感じるほど。一度体験してしまうと二度とHDDに戻りたくないという人がいるほど、快適な操作感となる。
これ以外にも、15.6インチのフルHD液晶搭載やDVDドライブを内蔵しているなど、メインPCとして不足なく使える装備が充実している点も見逃せないポイントだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | N1503K-520/T |
CPU | Core i5-8250U(1.6GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 240GB SSD |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット)、ノングレア |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 2.0端子×2、USB 3.0、USB 3.0(Type-C)端子、HDMI端子、D-sub 15ピン、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、有線LAN端子、SDカードリーダーなど |
サイズ/重量 | およそ幅377×奥行259×高さ12~24.8mm |
OS | Windows 10 Home(64bit) |