オーディオを超えるスマートスピーカーの可能性
体験会の先立ち、オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパン 社長の荒木健氏がAI(人工知能)の可能性について、手の使えない状況での便利ツール、カレンダー連携のビジネスツール、介護などの支援ツールといった用途を具体的に挙げ、屋内/屋外どちらでも活用できる技術であると語った。
また、ほかの機器とつながるスマートスピーカーの特徴が「さまざまな販路を開拓できるのではないか」と主張。販売店においては従来のオーディオコーナーだけでなく、ほかのジャンルの商品とのコラボレーションも期待できるという。
さらに、同社の製品(オンキヨー、パイオニア)の70機種以上がスマートスピーカーとの接続が可能であることもアピールした。
オンキヨー AI/Iot事業戦略室 室長の宮崎武雄氏によれば、スマートスピーカーを使った人の65%が普通のスピーカーには戻れないとし、さらに45%の人が追加購入しているという。
同氏はスマートスピーカーを使うことで、音楽を聴くという行為がものすごく簡単になるとし、音楽を聴く機会を増やしたいという想いから早い段階からスマートスピーカーを開発。いち早く日本で製品化を実現した。
そして、Amazon AlexaとGoogle Assistant、両方の製品をリリースする「マルチAI戦略」により「(ユーザーに)AIを選べる機会を提供する」と語った。
このほか、同社は自動車とスマホを接続する規格を管理する「SDLC」(SmartDeviceLink Consortium)に加入し、自動車におけるAI活用についても研究開発を行なっているとした。