日本でSIMフリー市場のシェアを拡大しつつあるファーウェイが、今日28日、都内で日本に投入する新製品発表会を開催した。
ファーウェイ・ジャパンのデバイスプレジデントの呉 波氏から3モデルが紹介された。フラッグシップモデルの「HUAWEI Mate 10 Pro」、ミドルハイで価格も抑えた「HUAWEI Mate 10 Lite」、地デジも見られるタブレット「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 WP」を12月に発売する。HUAWEI Mate 10 Proは12月1日、HUAWEI Mate 10 LiteとHUAWEI MediaPad M3 Lite 10 WPは12月8日発売。
10月にミュンヘンでグローバル版のMate 10シリーズを発表したばかりだが、そこから40日で日本市場に投入するという本気を見せている。現在ファーウェイは日本のSIMフリー市場でシェアナンバーワンであり、iPhoneを含めた総合ランキングだとベスト10に唯一入るAndroid端末がファーウェイ製。呉氏は日本でのシェアを盤石のものとすべく、投入を決断したと語った。
製品のプレゼンテーションは同社の発表会ではおなじみの皆藤アナウンサーが行ない、Mate 10 Proの最大の特徴であるAIの部分はフォトグラファーの久高将也氏が、自ら撮影した写真を元に解説した。「普通は撮影したあとに画像を編集して明るさや色味を調整するが、Mate 10 ProはAIが撮りたかった絵に調整してくれる」と久高さん。また「ご飯や夜景の写真もAIのアシストのおかげで、意識せずにキレイな写真が撮れるので、場合によっては一眼レフやミラーレスよりいいかもしれません」と太鼓判を押した。
AIについては国立情報学研究所教授 人工知能学会会長の山田誠二氏が解説した。「人工知能の開発は60年の歴史があります。スマホどころか携帯電話もない時代から開発がスタートしました。AIは人間社会に溶け込んで、人間とともに進化していくものであり、生活を助けてくれるパートナーのようなもの。世間で言われているような、人のやることが全部置き換わるとか、人間を支配するとか、そんなことはありません」と語った。人の生活を豊かにするのがAIであり、それはスマホに搭載されたAIも同じことだ。
続いてはモデルのマギーさんと、フリーアナウンサーの青木裕子さんがクリスマスをイメージした衣装で登場し、Mate 10 Proのカメラについてトークした。マギーさんはInstagramを頻繁に更新しており、フォロワーは100万人を越える。実際にMate 10 Proで撮影した自撮りを見て「逆光になるハズなのに自然に見えるように撮れた!」とそのカメラ性能に驚いていた。青木さんはInstagramはやっていないので、マギーさんにアドバイスを求めると「インスタでは飽きられないようにいろんな角度で撮影したり、私だけじゃなくていろんな写真をアップしています。被写体は結局私だけなので同じような写真を上げていても飽きられてしまうんですね。たとえば、クリスマスディナーを撮るときには、ランチョンマットやもみの木を入れると可愛く撮れます」と的確なコメントをした。
Mate 10 Proの価格は8万9800円、Mate 10 Liteは4万2800円、MediaPad M3 Lite 10 WPは3万7800円ですべて税別となる。