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ASCII 冬のベストセレクション 2017 第3回

スピーディー末岡がオススメ

2017年のベストバイスマホはiPhone Xしかない!

2017年11月24日 11時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII編集部

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スマホの教科書のようなスマホ
迷ったらiPhone Xが買い!

 筆者はとくにアップルファン、iPhoneファンというわけではない。iPhoneを使い始めたのiPhone 5sからで編集部内のアップルファンに言わせるとニワカである。元々Androidユーザーだったが、勉強のためにiPhoneも使い始めたのだ。今でもAndroidとiPhoneの2台持ちは変わらない。

 今年もいろいろとスマホを買ったが、ベストバイを挙げろと言われたらやはり「iPhone X」を推したい。AndroidもXperiaやGalaxyシリーズは安定の完成度だし、個人的にカメラが気に入って使っている「HUAWEI P10」も捨てがたいのだが。

 Androidスマホはおもに中国・韓国系のメーカーが先進的な技術を投入しており、魅力的なモデルがたくさん登場している。iPhoneは6sくらいから8までマイナーアップデートレベルの進化で、昔のような驚きがなかった。

 しかし、アップルが今後のiPhoneの方向性として、アニバーサリーモデルとして発表したiPhone Xは非常にチャレンジングなiPhoneだった。ホームボタンをなくし、せっかく導入した指紋認証からFace IDという顔認証になり、操作方法も従来のシリーズとは別になった。分厚かった上下のフレームもなくなり、本体サイズがそのままディスプレーサイズに。カメラはiPhone 8 Plusよりも性能が高く、ポートレートライティングモードはイン・アウトどちらのカメラも可能と、スマホ選びの最重要要素も抜かりがない。

 アップルが上手いなと思ったのは、「iPhone 8」というこれまで慣れ親しんだiPhoneを残しつつ、iPhone Xという新しい提案をしてきたところだ。これなら、いきなり操作方法やデザインが変わるのはイヤだ、という人はiPhone 8を選べば良いし、新しいモノが好きなアーリーアダプターはiPhone Xを選べる。ユーザーに対して明確な選択肢を残してくれているのだ。

 本題に戻ると、iPhone Xはまずスペックは文句ナシ。スペック至上主義者の筆者も満足だ。デザインは美しいのだが、背面カメラがガッツリ飛び出ているのと、両面ガラスなのでカバーをしないと指紋でベタベタになる部分がマイナス、全画面ディスプレーも顔認証もカメラ機能も、すでにAndroidスマホでは採用されているものばかりだが、それをアップルらしい完成度で仕上げてきたのがプラス。デザインは個人の好みがあるので評価は変わるだろうが、全体的に満足度が高く、所有欲を満たしてくれるスマホになっている。

 とくにハードキーを使わずに、ほとんどスワイプやフリックなどで操作するのは、まさにスマート。今後、iPhoneにはどんどんハードキーをなくしていってほしい。そろそろマナーモードキーも必要ないのでは。

 14万円という価格はけっこう構えてしまうが、ノートパソコンが手のひらサイズになったと思えば納得できるし、スペック的に2年以上は使えるうえ、リセールバリューを考えてもとんでもなく高額という気はしない。

 正直、写真の仕上がりはHUAWEI P10のほうが好みなのだが、高次元でバランスが取れた完成度、アップルの今後の方向性を示したモデルとして、今年のスマホベストバイとしてオススメしたい。


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