今週発表されてすぐに発売のファーウェイの高性能モデル「honor 9」。海外では「HUAWEI」ブランドと「honor」ブランドは別立てなのに対し、日本は特に分けられていないために関係が若干わかりにくくなっているが、基本的には同社のフラグシップ機「HUAWEI P10」をベースに、主にデザインなどを変更したモデルだ(ただしHUAWEI P10と異なり、Leicaレンズは採用しない)。
つまり性能的にはハイエンド級でありながら、お手頃価格で購入できるモデルと言える。具体的な価格は、公式には税抜5万3800円と発表されているが、たとえばNTTレゾナントが運営するgoo Simsellerでは、OCN モバイル ONEの音声SIMの契約が必須ながら(最低利用期間は6ヵ月)、初期費用込みで税抜3万3600円と相当にお買い得だ。
カメラとデザインを除けば、HUAWEI P10との共通点が多い
背面の複雑な光の反射が個性的
そんなhonor 9を発表会時の写真とスペックを中心に紹介しよう。まずはスペックから。フルHD解像度の5.15型IPS液晶、オクタコアの「Kirin 960」(2.4GHz+1.8GHz)、4GBメモリー、64GBストレージ、3200mAhバッテリー、Android 7.0など。このあたりはすべてHUAWEI P10と共通。つまりハイエンド級となる。
ただHUAWEI P10とは異なる点は後述するデザインやカメラ以外にもある。指紋センサーの左右がタッチ式のキーになっており、「戻る」「履歴」の操作が可能。これはHUAWEI P10には無い機能であり(HUAWEI P10ではナビゲーションバーを表示するか、指紋センサーで操作するかのどちらか)、メリットに感じる人も多いだろう。
カメラは12メガのRGBセンサー+20メガのモノクロセンサーの組み合わせでF値2.2というスペックまではHUAWEI P10と同じ。Leicaレンズではないということで、コーティングやレンズの仕様などに違いがあるかもしれないが発表会で話を聞く限り、詳細は不明。カメラアプリでもLeicaのフォントが使われていない。
デザイン面では前面背面ともにガラス素材が用いられているので、HUAWEI P10とはイメージは随分異なる。背面のガラス素材の下に15層のフィルムによって、光が複雑に反射するのが美しく、かつインパクト大。発表会には楽天モバイル限定色であるミッドナイトブラック以外のサファイアブルー、グレイシアグレーの2色があったが、意外にもサファイアブルーの方がおとなしめで、グレイシアグレーは薄めの灰色と光の組み合わせがギラギラ感があり派手目な印象。どちらが好みかは意見が分かれそうだ。
honor 9を取り扱うMVNOは現時点ではIIJmio、イオンモバイル、goo Simseller、楽天モバイルの各サービス。これらのMVNOにとっては、高性能&お手頃なスマホを求める層向けへのメインモデルになりそうだ。
ファーウェイ「honor 9」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.15型IPS液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約70.9×147.3×7.45mm |
重量 | 約155g |
CPU | HUAWEI Kirin 960 2.4GHz×4+1.8GHz×4 (オクタコア) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) |
対応ネットワーク | LTE:バンド1/3/5/7/8 /19/20/38/40 W-CDMA:バンド1/2/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS(4G+3G) | ○ |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz対応) |
OS | Android 7.0(EMUI 5.1) |
カメラ画素数 | リア:1200万画素+2000万画素 /イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 3200mAh |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | サファイアブルー、グレイシアグレー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル限定色) |
価格(税抜) | 5万3800円 |