iPhoneにお気に入りイヤフォンをつないでハイレゾ再生対応
イヤホンを簡単Lightning化、ケーブルみたいなDAC内蔵アンプ「Capri」
2017年10月13日 14時57分更新
標準ケーブルとiPhone内蔵アンプの再生と比べると、確かに低音の切れや重量感が違う。音が深く沈み込み、全体の重心も下がって、安定感が増す印象だ。元気にリズムを刻むロック・ポップスの音源がパワフルに鳴り、ライブ音源との相性もいい。高域は少し丸まるため、クラシックなどの器楽曲では、弦の音が少しウォームに聴こえる。解像感は欲張っていない感じだが、中低域の見通し感はなかなかのものだ。
ちょっと気になったのは、ケーブル接続時、再生開始時、アプリの切り替え時などに入る小さなノイズだ。特にSiriを起動するとキーンという大きめのノイズが入ってしまうことがあった。
リモコン部は樹脂そのものという感じだが、ケーブルは布製シースでくるまれており、端子部もポリッシュ風に加工されている。質感としては悪くないと思う。なお、端子近くのケーブルは耳に巻いて装着するイヤフォンとの接続(ループタイプ)を想定しており、ヘッドフォンとの接続は難しそうだ。
マイクに関しては、リモコン部分に1つ穴があいた簡素なもの。使用時には周囲の音やケーブルのタッチノイズを拾ってしまったりするようだ。常用するというより、緊急用の短い会話に使う機能と考えておいたほうがいいかもしれない。