私たちは、インターネットを使って最新の芸能ニュースを見つけたり、新曲を発見したり、時には大好きなスターと直接交流することさえできます。そして、サイバー犯罪者はそのことを熟知しています。実際、有名人のサイトの中にこっそり罠を仕掛け、ファンの動きを利用しているのです。
サイバー犯罪者がどのようにポップカルチャーのファン心理を利用するかについて観測するため、マカフィーは毎年「インターネット検索で最もリスクの高い有名人(McAfee Most Dangerous Celebrities)」調査を行っており、今年11回目となりました。この調査では、どの有名人が最も「危険な」検索結果を生み出しているのか、また、サイトを閲覧しているユーザーを最もリスクにさらしているのかを明らかにします。
まず、マカフィーの調査方法をお知らせします。マカフィーは、McAfee® WebAdvisorのサイト レーティング機能 を使い、Google*、Bing*、Yahoo!*上で有名人の名前と悪意あるWebサイトに誘導される可能性がある検索ワードを検索し、危険なWebサイトの数を確認しました。それをもとに、リスクの高いWebサイトの合計数を検索結果数で割り、有名人ごとに総合的なリスクの割合を計算しました。「インターネット検索で最もリスクが高い」とは、検索対象として人気が高い有名人であることを意味しています。
それでは、今年はどんなセレブがランクインしたのでしょうか? トップ10ランキングはこちらです。
女性ミュージシャンのアヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)が第1位となったことには、2つの理由があります。奇妙なことに彼女は、本物のアヴリルが死亡し、実は替え玉で別人と入れ替わっている、というインターネット上の陰謀説のターゲットとなりました。
もうひとつの理由は、2017年の年末までに発売されるニューアルバムの制作に入ったことを、2016年後半に発表したことです。残念なことに、新曲というコンテンツを探す行為は、インターネット上の不確かな領域にも導くのです。
たとえば、“Avril Lavigne + free mp3”と検索すると、それが最もリスクのあるアヴリル・ラヴィーンのコンテンツを探すための検索方法なのですが、22%近い割合で悪意のあるWEBサイトに誘導されます。
危険なウェブサイトの約40%を占める“free mp3”の検索により、実際、今年のランキングでは、ミュージシャンがランキングのトップ10を独占しました。“free torrent” は危険なウェブサイトの36%を、 “free mp4“は24%を占めました。
さて、サイバー犯罪者はこのすべてに現れるでしょうか?ハッカーは、消費者がお気に入りの有名人の最新アルバムや動画を探していること、そして、消費者の個人情報を盗むためにそれを利用できることを知っています。 彼らは消費者をそそのかして、マルウェアをインストールするためにデザインされた、悪意のあるウェブサイトを訪問するようにするため、音楽やミュージックビデオのようなダウンロード可能なコンテンツを利用するのを好みます。
音楽はマルウェアを連れてくることもあるのです。
大好きなアーティストを追いかける代償が、あなたの個人情報とならないようにするために、確認するにはどのようにすればよいでしょうか?手始めに、次のヒントを参考にしてください。
• クリックは慎重に:2017年アルバムのリリースが噂されているアヴリル・ラヴィーンの新譜のプレビューを探しているユーザーは、マルウェアに感染するリスクのある公式以外の外部Webサイトにはアクセスせずに、正式なリリースを待つ方が賢明です。
• 「無料mp3」の検索に注意!:”free(無料) mp3” というワードをインターネット検索すると、危険なWebサイトが大量にヒットします。ユーザーは警戒し、安全に検索することが重要です。100%信頼できるサイトに見えなければ、訪問することを避けてください。
• Webの閲覧にはセキュリティ対策を利用する:あなたが大好きなアーティストのバックグラウンドをもっと知りたいと思ったり、新曲を見つけたいと思ったとしても、重要なのは安全にサイトを検索することです。マカフィーが提供するMcAfee WebAdvisorは、不正なWebサイトを特定し、クリックする前にユーザーに警告します。こちらから無償でダウンロードできます。
※本ページの内容は2017年9月18日更新のMcAfee Blog の抄訳です。
原文:Web Searches Get Complicated! Avril Lavigne Tops the 2017 Most Dangerous Celebrities List
著者:Gary Davis