東芝クライアントソリューションの2017夏モデルとしてラインナップされている「dynabook AZシリーズ」は、15.6型のスタンダードモデルだ。ゲーミングパソコン以外の15.6型というと、ほとんどがエントリースペックと思いがちだが、dynabook AZシリーズはエントリーからハイエンドまで揃っており、用途に応じて選択できる。また筐体は共通で、長時間の作業も意識した作りとなっており、オフィスや自宅で延々とキータッチな人もチェックしてほしい仕上がりだ。
無難な作りでクセが少ない
上記しているように、15.6型ノートパソコンで、テンキー付きのキーボードを採用している。筐体サイズはおよそ幅379mm×奥行258mm×高さ23.7mm、重量約2.4kg前後になっており、あまり持ち運びを考えない環境向けだ。外観はクセもなく、背面ロゴも片隅に配置されておりアピールは少なめ。そのぶん、質感は高められており、たとえばリビングに置いた場合に、浮いた存在になりにくいよう配慮されている。
堅牢性もよく考慮されている。モバイルノートパソコンではお約束だが、室内前提のノートパソコンであっても、うっかりの事故は多い。その点、dynabook AZシリーズは、面加圧100kfg試験や、高さ76cmからの落下などの試験項目をクリアした筐体を採用している。もちろん、完全な回避が約束されるわけではないが、この手のテストをクリアしている=長期間の運用でも不具合が起きにくいともいえる。3~4年の運用前提であれば、チェックポイントだといえるだろう。なお高加速寿命試験 「HALT」や医療機器や航空電子機器などの検査に採用されているQUALMARKのシステムも採用している。
ディスプレーはフルHDになっており、IPSパネルを採用。そのまま搭載しているのではなく、製造時点から色補正を実施しており、自然な色合いである。また、DPIも高く設定されている(具体値非公開)ので文字は格段に見やすく、オフィスアプリケーションで作業することが多いのであれば、視認性は十分である。
さて、dynabook AZシリーズのキーボードを見ていこう。キーピッチは約19mm、キーストローク約1.5mm。変則レイアウトではなく、とても素直なキーボードを採用している。またキー形状はすり鉢状になっており、タッチタイプ時に指でキー位置を探りやすくなっているほか、表面のマット処理で触感も良好。タイプ音もひかえめであるため、テンキーで延々と高速打鍵するといった人にも向くだろう。
重要な放熱部分がステキ
放熱周りを見ていこう。それほど負荷をかけていなくても、起動時間に応じてパソコンは熱を持つ。とくにノートパソコンの場合は、直接キーボード面が熱を持つため、延々と書類作成をしている途中で熱が気になりだしてしまう人もいるだろう。多くのノートパソコンは、本体左側面か本体奥に排気スリットがあるが、dynabook AZシリーズは本体右側面に排気口が用意されている。文字入力だけで考えると、ほとんど熱が気にならない。
テンキー周辺はやや温度は高めなのだが、極端に熱いほどではないので、放熱設計の慎重さもうかがえる。もちろん、指先は敏感なセンサーであるため、どうしても気になる人もいると思うのだが、左右にUSB端子が2ずつあるので、外付けのテンキーで代替するといいだろう。
dyabook AZ65/Dの主なスペック | |
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機種名 | dynabook AZ65/D |
CPU | Core i7-7500U(2.7GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 620 |
メモリー | 4GB/8GB/16GB |
ストレージ | 1TB HDD/256GB SSD/512GB SSD |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット) |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ/Blu-ray Discドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、HDMI出力端子、マイク入力/ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子、SDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅379×奥行258×高さ23.7mm/約2.4kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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東芝製ノート共通の注目ポイントとして紹介しておきたいのが、その価格。「dynabook AZ65/D」の場合、東芝ダイレクトの直販価格は20万5200円からなのだが、Room1048会員(東芝ID)価格は12万8304円(9月13日現在)からとなっている。512GB SSD搭載モデルも15万5304円(9月13日現在)からだ。
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