楽天(株)は21日、遺伝子検査サービスを提供するジェネシスヘルスケア(株)の第三者割当増資を引き受け、約14億円をジェネシスヘルスケアに出資したと発表した。ジェネスの社外取締役には、楽天の三木谷浩史が就任した。
デジタルヘルス市場でセルフメディケーション推進へ
ジェネシスヘルスケアは、遺伝子解析と共同研究の長年の実績を持ち、民間向けの検査キット「GeneLife(R)(ジーンライフ)の提供を通じて、国内最大規模となるアジア地域を含めた約52万人分の遺伝情報データベースを保有している。同データベースを2020年には100万人分に拡大させ、医療や研究機関などに向けてサービスを提供できるように、独自の研究を続けている。
ジェネシスヘルスケア社長の佐藤バラン伊里氏は「日本を代表するインターネットサービス企業である楽天からの出資は、次世代の遺伝情報サービスの実現に向けた大きな後押しとなる。デジタルヘルス市場で、個人や企業のセルフメディテーションの推進に大きく貢献できる」とコメント。
楽天の三木谷浩史社長兼会長は「日本が抱える医療費削減や健康意識向上などに向けた課題解決には、ジェネシスヘルスケアの遺伝子解析のような未来技術を活用し、社会にセルフメディケーションの概念を浸透させていくことが必要」とコメントしている。