東芝クライアントソリューションの直販サイト「東芝ダイレクト」で販売中の「dynabook RZ63/C」は、購入時にユーザーが一部の構成を変更できるCTOモデルだ。主にCPU、メモリー容量、ストレージ容量を選択することができ、Officeソフトのプリインストールも指定可能となっている。
今回試用しているdynabook RZ63/Cは、CPUにCore i7-6500U(2.5GHz)を採用し、メモリーは16GB。ストレージは512GB SSDという最上位構成のモデルだ。Microsoft Officeをプリインストールしない構成で、直販サイトでの販売価格は20万6280円となっている。
この構成での基本的な性能をみるために、Windowsの基本的な評価を行うプログラム「WinSAT.exe」(「Windows エクスペリエンス インデックス」)の実行結果を紹介しよう。「プロセッサ」が「7.5」、「メモリ」と「プライマリハードディスク」が共に「8.2」とかなり高いスコアになっている。「グラフィックス」は「5.9」と抑えめだが、グラフィックス機能がCPU内蔵のインテル HD グラフィックス 520であることを考えれば妥当なところだろう。なお、ゲーム用グラフィックスについては、WinSAT.exeでは正しく計測できないため、無視して構わない。
ブラウザー利用時の負荷は低めで作業もらくらく
実際の利用時の様子を見るために、ブラウザーを使っている時のCPU負荷も確認してみた。ASCII.jpのトップページを表示してみたが、ブラウザー起動からページ読み込みまでの間に、一瞬だけ60%近くまでCPU利用率が上がったものの、すぐに挙動が落ち着いた。読み込み終了後の閲覧中は1~3%程度の利用率に止まった。
YouTubeでHD動画を再生してみた時は、最初の読み込み時に40%程度まで利用率が上がったが、その後はすぐに落ち着いた。再生中は概ね10%以下の利用率で、時折読み込みが発生すると20%前後になる程度とかなり負荷の低い状況で利用することができた。
使っている時の感覚としても、何かひっかかりを感じる、待たされるというようなことはなく、安定して動いてくれるという印象だ。ストレージがSSDであるおかげで、Windows 10の起動はもちろん、全体的な挙動もキビキビとしている。それでいて容量も512GBと十分だから、ローカルにデータを置いて作業したい場合にも不自由はないだろう。
試用機のdynabook RZ63/CにはOfficeがインストールされていないが、別途インストールしたり、カスタマイズでOffice搭載モデルを選択すればドキュメント作成なども快適に行なえるはずだ。グラフィックス機能こそ強化されていないが、重いファイルの扱いや負荷の高くなる作業も安心して任せられる1台になってくれそうだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | dynabook R63/C(PRZ63CS-NNA) |
CPU | Core i7-6500U(2.5GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 520 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 |
内蔵ドライブ | ー |
インターフェース | USB 3.0端子×3、HDMI端子、ミニD-sub 15ピン、マイク入力/ヘッドフォン出力端子 |
内蔵カメラ | 約200万画素ウェブカメラ |
サイズ | およそ幅316.0×奥行227.0×高さ13.9~17.9mm/約1.215kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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