3~4万円台のノートパソコンとしてもよく見るタイプのプロセッサーとメモリーの組み合わせ
2万円台でどこまでできる!? 超低価格14型ノートPCの性能をチェック
2017年05月15日 09時00分更新
ユニットコムが販売している「Stl-14HP012-C-CDMM」は、2万円台から購入できるという超低価格が注目ポイントだが、その構成は意外と普通だ。CPUはCeleron N3450(1.1GHz)を採用し、メモリーは4GB。ストレージは32GB eMMCとなっている。ストレージ容量が本当に最小限ではあるものの、3~4万円台のノートパソコンとしてもよく見るタイプのプロセッサーとメモリーの組み合わせだ。
ストレージ容量は少ないながらも基本性能は必要十分
この構成での基本的な性能を見るために、Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT.exe」(Windows エクスペリエンス インデックス)の実行結果を紹介しよう。「プロセッサ」は「7.1」、「プライマリハードディスク」は「6.6」と悪くない結果だが、「メモリ」は「5.9」と抑えめで、「グラフィックス」は「4.4」に止まっている。
全体的にハイスコアとはいえないながら、Windows 10の実行にはまったく問題がないレベルだ。なお、ゲーム用グラフィックスについては、WinSAT.exeでは正しく計測できないため、無視して構わない。
CPU負荷は高くなりがちだが作業は普通にできる
実際の利用を想定した検証として、ブラウザーを利用した時のCPU負荷を確認してみた。まずASCII.jpのトップページを表示した場合、ブラウザーの起動から読み込み終了まではCPU利用率が100%になってしまうものの、挙動が落ち着くと10%前後のところで推移するようになった。
YoutubeでのHD動画再生も、やはり読み込み発生時には簡単に100%になってしまう。しかし再生自体はスムーズに行うことができ、再生中はCPU利用率も20~30%程度に止まっている時間が長かった。
ブラウジングは動画再生も含めて問題なく行なえるのだが、CPU負荷が高い状態は続きやすいという印象だ。また、Windows Updateの準備をはじめとするバックエンドでの動作でCPU負荷が高くなり、動作音が気になることもあった。このあたりはオフにできる機能を調整するとよさそうだ。
バッテリー性能は据え置き利用前提なら十分
バッテリーでの利用可能時間については、電源プランを「高パフォーマンス」にしたうえで、画面輝度を最大に設定。さらに計測ツール「BBench」でキーストローク/ウェブ巡回ともにありとした結果、1時間51分17秒使い続けることができた。
電源プランはあらかじめ「バランス(推奨)」と「高パフォーマンス」が用意されており、ユーザーが簡単に選択して切り替えられるようになっている。プランを「バランス(推奨)」にすればもっと利用時間は延びるし、画面輝度を落とすことでさらに延ばせるということを考えると、それほど悪いスコアでもない。
本体重量が約1.8kgということで、日々持ち歩くには少々重いマシンだが、14型というサイズを考えると、持ち運べなくもない。また、ちょっとした会議やプレゼンテーションの時に電源なしで利用するくらいは十分可能だ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | Stl-14HP012-C-CDMM |
CPU | Celeron N3450(1.1GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 500 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 32GB eMMC |
ディスプレー | 14型(1366×768ドット)、グレア液晶 |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac) |
インターフェース | USB 2.0端子、USB 3.0端子、USB 3.0(Type-C)、ミニD-sub 15ピン、HDMI端子、SDカードスロットなど |
サイズ/重量 | およそ幅340×奥行243.5×高さ22.2mm/約1.8kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |