「LIFEBOOK WU2/B1」は、「富士通WEB MART」専売のカスタムメイドモデルだ。試用機の構成は、CPUにCore i7-7500U(2.7GHz)を採用し、12GBメモリーと約128GB SSDを組み合わせたもの。グラフィックス機能はCPU統合のインテル HD グラフィックス 620を利用している。
カスタムメイドモデルの上位構成は基本性能の高さが魅力
SSD容量こそさらに上位の選択肢が存在するが、CPUとメモリーの組み合わせはカスタムメニュー中最上位のものだ。この構成での基本的な性能を見るために、Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT.exe」(「Windows エクスペリエンス インデックス」)の実行結果を紹介しよう。
「プロセッサ」が「7.6」で、「メモリ」が「8」、「プライマリハードディスク」が「8.2」と全体的になかなか優秀だ。「グラフィックス」は「6.1」と他に比べて低いスコアに見えるが、内蔵グラフィックス機能を利用しているものとしてはまずまずだし、Windows 10の利用にはもちろん支障がない。ゲーム用グラフィックスについては、WinSAT.exeでは正しく計測できないため、無視して構わない。
ブラウザー利用時の負荷も問題なし!サクサク快適な利用感
実際の利用を踏まえた検証として、ブラウザー利用時のCPU負荷についても検証してみた。まずASCII.jpのトップページを表示した場合、ブラウザー起動から読み込みにかけて一瞬CPU利用率が90%近くなることもあったが、すぐに落ち着いた。閲覧中のCPU負荷は5%以下で推移しており、安定していた。
YouTubeでのHD動画再生も、読み込み時に負荷が大きくなるものの50%程度にとどまり、再生中は10%程度の利用率でほとんど負荷は感じられなかった。
LIFEBOOK WU2/B1は、コンパクトなマシンだけに高い負荷がかかった時には廃熱にともなう音が多少聞こえるのだが、いろいろと試用している間に音が気になったのはごく短い時間で、全体的に低い負荷のまま使い続けられることが感じられた。使っていて待たされたり、動作にひっかかりを感じるというようなこともない。
LIFEBOOK WU2/B1のカスタムメイド構成では、さらにSSDの容量を約256GB、または約512GBと増量することもできる。クラウドストレージ等を上手に活用するユーザーにとっては約128GBでも問題ないだろうが、大容量ファイルをあつかいたい場合には上位の選択肢は心強い。
LIFEBOOK WU2/B1の主なスペック | |
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機種名 | LIFEBOOK WU2/B1 |
CPU | Core i5-7200U(2.5GHz)/Core i7-7500U(2.7GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 620 |
メモリー | 4GB/8GB/12GB |
ストレージ | 約128GB SSD/約256GB SSD/約512GB SSD |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、ノングレア |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 |
内蔵ドライブ | ー |
インターフェース | USB 3.1(Type-C)端子、USB 3.0端子×2、HDMI端子、マイク/ヘッドフォンコンボジャック、SDカードスロット、Ethernet端子など |
サイズ/重量 | およそ幅309×奥行212.5×高さ15.5mm/約767~916g |