BBソフトバンクサービス(株)が4月27日発表した3月のインターネット詐欺リポートによると、家紋のない家庭向けにオリジナル家紋を作成するという新たな手口の偽販売サイトが確認されたことがわかった。
家紋愛好者を狙いうち
従来の偽販売サイトでは、具体的な商品の販売を装うのが一般的だが、今回の事例では美的創作物やデザインを販売し、特定の分野に関心の高い消費者をターゲットとしているのが特徴。愛好者の多い家紋の制作請負を装い、苗字の書体とオリジナルの家紋をデザインした額縁入りプレートを納品すると謳っている。
このような偽販売サイトでは、商品が届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの個人情報が盗まれる可能性がある。また成り済ましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される場合もある。
3月度の「ネット詐欺総検知数」は前月比24.2%減の80万4655件。構成比は、「ワンクリック・不当請求詐欺サイト」が3.32ポイント減の82.16%、「フィッシング詐欺サイト」が2.93ポイント増の15.90%。「マルウエア感染サイト」が0.03ポイント増の0.57%、「ボーガスウエア配布サイト」が0.32ポイント増の1.05%、「ぜい弱性悪用サイト」が0.04ポイント増の0.32%だった。