テレビも観られるオールインワンデスクトップパソコン「ESPRIMO WF1/B1」。カスタマイズによってハイスペックなCPUを搭載可能で、決して非力なパソコンというわけではない。今回お借りした試用機では、最新の第7世代CPUであるCore i7-7700HQ(4コア/8スレッド/2.80~3.80GHz)を搭載しており、その実力が非常に気になるところ。GPUはCPU内蔵ながら、こちらもIntel HD Graphics 630へとパワーアップしている。
今回は、ESPRIMO WF1/B1の実力を測るためにベンチマークテストを行なった。ではそのテスト結果を見てみよう。
普段使い程度なら快適動作!
まずは3Dグラフィックのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」をテスト。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは43.41ポイント。またCPUの性能テストでは627ポイント。OpenGLについてはIntel HD Graphics 530とあまり差がなく、CPUも大きくパワーアップしているイメージはないイメージだが、スコアとして比較的高い感じだ。
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回はブラウジングやビデオチャットなどの通常作業のパフォーマンスを測る「Home」、3Dゲームや画像処理ソフトなどのパフォーマンスを測る「Creative」のチェックを行なった。
スコアは「Home」が3868、「Creative」が4962となった。重い像処理や動画編集などは少し厳しい数値だが、それでも5000近いポイントとなっており、日常的に行なうような作業なら特に支障なくこなせるだろう。
設定次第でゲームプレーも、3D性能を検証
3D性能は厳しいことが予想されるが、GPUのIntel HD Graphics 630の実力はどのくらいだろうか。このGPUのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire strike」が792、「Sky diver」が3,976、「Time Spy」が366となった。やはり少し低いポイントだが、前機種よりもスコアは高くなっている。最新鋭の3Dグラフィックスを使うようなゲームをしないのであれば特に支障はないだろう。
ここまでの結果を踏まえながら、実際にゲームを行なった場合のパフォーマンスを見てみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマークでは、1980×1080の解像度で標準品質と最高品質で計測した。
標準品質・低品質ともに快適という結果は出なかったが、それほどストレスを感じずにプレーできるだろう。気になるようであれば、解像度を下げれば快適にプレーできる。
比較的高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマークは、全画面表示で1920×1080の解像度で計測した。
このベンチマークテストでは、標準品質で設定変更が推奨されてしまった。画質を低品質に落としたがそれでもあまり変わらなかったが、解像度を落として再度テストしてみたところ普通という評価となった。大きな画面でプレーしたいのはやまやまだが、快適にプレーするためには少し低い設定にすることが求められる。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークは、全画面表示で1920×1080の解像度、DirectX 11で計測した。こちらは、標準品質で設定変更が求められる結果となったが解像度を落とすとやや快適という評価まで上げることができた。3Dグラフィックスの高い処理を求められるアプリについては、解像度を上げて対応するのがいいだろう。
グラフィックス重視のゲームなどをするにはやや厳しい結果が出たが、リビングに置いてみんなで利用するような使い方においては、大きく支障が出るようなことがない。Officeソフトでの作業やブラウジングといった利用では快適に使えるだろう。その形状やコンセプトから、通常のデスクトップパソコンとは違う使い方がいろいろ考えられるESPRIMO WF1/B1。パソコンでテレビも兼用したいという人や、みんなで使うシーンがある人にも、選択肢の1つとなるパソコンだ。