Cherry Trail世代の最新CPUであるインテル Atom x5-Z8550(1.44GHz)を搭載し、Windowsマシンとしての基本的な操作は快適に動作するタブレットPC「arrows Tab WQ2/B1」。タブレットPCというと3Dグラフィックスなどの処理はさすがに厳しい部分もあるかと思われるが、今回は定番のベンチマークテストを実施し、全体的な性能を検証してみた。
「arrows Tab WQ2/B1」のスペックと快適さ
「arrows Tab WQ2/B1」のスペックについてCPU-Zを用いた結果は下記の通り。メモリーはDDR3のSDRAMで、GPUはIntel HD Graphics 400となっている。
Windowsマシンとしての快適さを測るWIN SCORE SHAREで計測してみたところ、CPUやメモリについては5ポイントを超える数値。ストレージについてはフラッシュメモリーということもあり6.7ポイントだ。
CrystalDiskMarkでリード/ライトを計測した結果は下記の通りだ。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」、「Creative」の2種類のチェックを行なった。
スコアは「Home」が1238、「Creative」が1295となった。Atom x5-Z8500を搭載したPCとほぼ変わらないスコアだ。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
実際の3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは10.07ポイント、CPUの性能テストでは83ポイントという結果となった。この結果をみても、やはりグラフィック性能は厳しい雰囲気だ。オンラインゲームや重たい3DCGグラフィックスを使うソフトなどを扱うのはタブレットPCではなかなか難しいところだろう。
ただ、タブレットPCなら、いつでもどこでもゲームで遊べることになるので、「arrows Tab WQ2/B1」を使ってゲームがしたいというニーズも踏まえ、比較的付加の高くない「ドラゴンクエストX」ベンチマークを行なってみた。ここまでの結果をみて、フルスクリーンでの稼働が難しいことは判明しているので、1280×720の低品質で稼働させてみた。
結果としては「やや重い」という評価となった。遊ぶことがでないわけではないが、その動作は多少ストレスを感じるといったところだ。「ドラゴンクエストX」以上のグラフィックス描画能力を求められるゲームをするのは難しいと思われるが、例えば入浴中にゲームで遊びたいなら防水機能を持ったタブレットPCは最適なので、例えばブラウザーゲームなどで遊ぶということは考えられるだろう。
全体の感想としては、持ち運んでいつでもどこでも使え、防水機能もついているタブレットPCはかなり便利だ。負荷の高いソフトを使わないのであれば、特にストレスを感じることなく使え、スタイラスペンでの操作もしやすい「arrows Tab WQ2/B1」。何より、うっかり落としたというようなときでも衝撃に強いという点は安心感がある。タブレットPCを求める場合には最小構成8万円台という価格も含め、検討してみてもいいPCだ。