中国のメディアChina Dailyによると、HTCは上海に保有するスマートフォン工場を売却することを決定した。売却金額は6.3億元(およそ100億円)。
売却予定の工場は、およそ11.4万平米の敷地面積を誇るスマートフォン向けの工場。HTCが中国本土に保有する主要工場の1つだ。売却先は、同じく上海に拠点を構えるShanghai Xingbao Information Technology(上海星保信息科技)とのこと。
HTCのスマートフォン事業の業績不振が続いており、それにともなう従業員の解雇なども行なっていた。2017年1月の決算発表では、売上高が前年比で35%以上になることが明らかになっている。
上海工場の売却後、HTCのスマートフォンの製造は、主に本国である台湾にある工場で行なうこととなる。売却益は同社が注力するVR事業、HTC Viveの展開に充てられると推測される。