(株)ジェイアイエヌは24日、眼鏡の通販サイト「JINSオンラインショップ」に不正アクセスがあり、74万9745件の個人情報が流出した可能性があると発表した。
不正アクセスはアプリケーションフレームワーク「Apache Struts2」の脆弱性を利用したもので、不正アクセスがあった日の一定期間、第三者が個人情報にアクセスできる状況になっていた。
同社は22日に第三者による不正アクセスを確認し、外部調査機関に調査を依頼。23日にはセキュリティ対策を実施した新サーバーにプログラムを移行した。対象の個人情報はメールアドレスと個人情報(氏名・住所・電話番号・生年月日・性別)が74万9745件で、メールアドレスのみが43万8610件。クレジットカード情報はサーバー上に保管していないため、情報漏えいは確認されていない。同社は情報流出が確認されたユーザーに個別に連絡するほか、システム監視を強化し、再発防止に取り組む。
「Apache Struts2」の脆弱性を利用した不正アクセス事件は、GMOペイメントゲートウェイが運営するサイトや、日本郵便のマイページサービスなど、3月中旬から頻発している。(独)情報処理推進機構は、Apache Struts2を利用して構築されたWEBサイトは相当数存在するとしている。また、「WEBサイトに脆弱性が存在する場合、それを放置すると情報漏洩などの被害を受ける可能性がある」と警告し、脆弱性対策を紹介している。