LGエレクトロニクス・ジャパンは3月16日、有機ELテレビなど大画面テレビ7シリーズを一斉に発表した。いずれも4月上旬発売予定だ。
ピーク輝度が向上した有機ELテレビ
有機ELテレビは3.9mmという薄さをアピールしており、壁掛けモデルについては「Picture On Wall」というコンセプトをうたっている。
パネルも刷新しており、全体的に2016年モデルと比較してピーク輝度を25%向上させつつ、輝度レベルが50%以下の部分についての処理を改善。美しいコントラスト際限が可能となった。
また、色彩情報の処理能力を向上させた「True Color Accuracy」により、従来機種の6倍の色再現ができ、BT.2020の色域をほぼカバーするという。
HDRは「HDR 10」「ドルビービジョン」のほか、「HLG」にもファームウェアアップデートで対応予定。さらに「ActiveHDR」という独自技術により、メタデータを基にした映像を再現する。
このほか、テレビとしてははじめて最新サラウンドフォーマットの「Dolby Atmos」に対応。サラウンド回路を搭載する。
最上位モデルの「65W7P」(65V型。予想実売価格 108万円前後)は壁掛けを意識したモデルで、スピーカーユニットはラックなどに置く別体型となっている。
「65E7P」(65V型。予想実売価格 86万円前後)はガラス板に有機EPパネルを貼り付けたようなデザインが特徴。
「65C7P」(65型。予想実売価格 75万円前後)と「55C7P」(55V型。予想実売価格 54万円前後)はリビングなどにマッチするシンプルなデザインとなっている。
ナノレベルの粒子で精細な色合いを実現する4Kテレビ
4K液晶テレビはカラーフィルター上に1ナノミリの極小粒子を敷き詰める「Tru Nano Display」を新たに搭載。繊細な色合いなどを再現でき、斜め視聴時の色合いも改善した。
液晶パネルはすべてIPSだが、上位モデル(SJ8500、SJ8000)については10億以上の色彩表現が可能な10bitパネルを採用。
新機種は全機種がHDR対応しており、上位モデルはActiveHDRにも対応する。
最上位モデルの「SJ8500」シリーズは65V型(予想実売価格 38万円前後)、60V型(予想実売価格 34万円前後)、55V型(予想実売価格 28万円前後)を用意。
ハイクラスの「SJ8000」シリーズは55V型(予想実売価格 24万円前後)、49V型(予想実売価格 23万円前後)の2ラインナップとなっている。
小画面4Kモデルの「UJ7500」シリーズは43V型(予想実売価格 18万円前後)のみを展開。エントリーモデルの「UJ6500」シリーズは、60V型(予想実売価格 23万円前後)、55V型(予想実売価格 22万円前後)、49V型(予想実売価格 18万円前後)、43V型(予想実売価格 16万円前後)の4ラインナップ構成だ。