筆者は主にアプリのプロモーション営業をメインに担当していますが、効果を改善するにあたって改善幅が大きいのは「クリエイティブ」であるということを最近実感するケースが多いです。その中でも特に「Twitter」という媒体は、クリエイティブにひと工夫するだけで劇的に獲得効率が良くなるため注目しています。
では、なぜTwitter広告はクリエイティブに工夫をするだけで効果が良くなるのか。それは、Twitterの広告は「RT(リツイート)されればされるほどお得」だからです。
Twitter広告は課金形式がクリック課金となっていますが、企業が配信したツイートをユーザーがRTし、そのRTしたツイートで他のユーザーがクリックした分は課金の対象とならないのです。
つまり、クリエイティブに工夫を凝らし、RTされればされるほど無料のクリックが増えるため、必然的に獲得効率が良くなるという次第です。
今回は「RTされまくっているアプリ広告」の分析をしてみたところ、6つのコツがあることが分かったので紹介します。
※RT数が100以上のツイート広告をまとめ/分類しました。
▼目次
- 「人気」を使う
- 「数字」を使う
- 「特別感」を使う
- 「会話」を使う
- 「語りかけ」を使う
- 「第三者」を使う
1.「人気」を使う
最初は「人気」を押し出した訴求です。
「No.1」「○○で1番」「ランキング○位」…などです。「みんな使っている」「人気である」というものはついつい興味をひかれてしまいます。なにかのランキングで1位を取った場合などは、バナーやテキスト部分に入れ込むと良いでしょう。
「ネット予約数No.1」という強い訴求を「\/」で強調し、テキスト上部に置いてより目立たせています。
画像部分にワンポイントですが「App StoreランキングTOP3ランクイン」と黄色で目立たせています。
※根拠が無い「最高」「No.1」といった表現は景品表示法で禁じられているのでご注意ください。
2.「数字」を使う
「たくさん」「とても」といったあいまいな表現を用いるのではなく、数字を用いる事で具体性や信憑性を高めるテクニックです。桁数が多いものはそれだけでインパクトも強いため、広告に良く使われる手法となっています(例:「タウリン1g配合⇒タウリン1,000mg配合」)。
「3分」という具体的な数値を使うことで、より「お手軽感」がでています。
出発地⇒目的地で具体的な金額を記載して安価を意識させてから、まとめで「70%OFF」と引きの強い数字を出しています。
「ご結婚人数」を一桁台まで記載することで具体性が増し、インパクトが強くなっています。「このゲームでたくさんの人が結婚しました」という文章と比較すると、その差は一目瞭然かと思います。
3.「特別感」を使う
「あなただけ」「自分だけの」という表現を使うことで、限定感・特別感を演出できます。パーソナライズされたサービスや、1点ものの商品などの訴求に適しているでしょう。
画像内に文字は入れず、シンプルにテキストで「自分だけの夢の町」と記載していますが、300RT・2600いいねを超えています。
「自分だけのキャラ」という文言が、カスタマイズすることが好きなゲーマーに好まれそうです。
「あなただけのスマホケース」というテキストに特別感があります。
※「日本最大級」は前述した『1.「人気」を使う』表現でもあります。
なお、ここまでの、
- 「人気」を使う
- 「数字」を使う
- 「特別感」を使う
の3点はTwitter以外でも、昔から使われてきた訴求です。
後半は、Twitter(SNS)ならではのコミュニケーション要素の強いパターンを紹介します。
4.「会話」を使う
テキスト内で2名が会話をしあっているような形式で訴求をするパターンです。ユーザー同士が楽しんでいる雰囲気をリアルに訴求したり、サービスの利点などを「問いかけ⇒回答」といった形式で自然に訴求できる点が強みです。
「混浴できる宿が見つけられる」というメリットだけを訴求するのではなく、そのメリットによりユーザーがどのような「良い結果(状況)」を手に入れられるかという点を会話で表現しています。
・バイトル
「ドタキャンされて暇になる」という「あるある」の状況からスタートし、リアルなユーザー同士の掛け合いでつなげながら、「すぐできる」「高額バイト」という2つのメリットをうまく入れ込んでいます。
※「15000円」という部分は『2.「数字」を使う』のテクニックも使っています。
5.「語りかけ」を使う
Twitterは個人や企業単位でアカウントがあり、ユーザー同士で活発にコミュニケーションが発生しています。広告でも、その性質を利用しユーザーに語りかけるような広告が有効です。
冒頭から「君は」+「問いかけ」でユーザーの興味を引き、その後ゲームの説明をしています。
※「300万人が体験済み」は『1.「人気」を使う』+『2.「数字」を使う』の組合せです。
「プロデューサーさん!」と女の子が元気よく呼びかけているようなイメージが浮かびます。「♪」を使うなど、よりキャラが話しかけているような感を演出しています。
※「20曲以上」「アイドルは150人以上」は『2.「数字」を使う』のテクニックです。
「提督、入電です!」と呼びかけつつ、「戦争系のゲームである」という雰囲気も伝えています。
6.「第三者」を使う
表現のパターンというよりは、Twitterの機能を活用したプロモーションです。Twitterではインフルエンサーを活用した「第三者ツイート」という広告手法が可能で有名人のツイートをプロモーションに活用できます。
つまり、有名人の知名度や人気をそのままプロモーションに活用できますし、企業側の発信ではなく第三者であるユーザーの声を活用することによって、信頼性や客観性を持たせることが期待されています。
このように、使用感などをつぶやいたツイートをプロモーションに活用可能です。
第三者ツイート配信について、詳しくは『【Twitterプロモ商品】有名人のツイートをプロモーションに使う、「第三者ツイートの活用」って?(ECグロースラボ)』を参考にしてください。
まとめ
Twitterでは、昔からの広告表現テクニックも十分使えますが、SNSならではの効果的な表現も次々と生まれています。
D2C RではTwitterはもちろん、それぞれのメディア特性を考慮した訴求パターンの知見が蓄積されていますので、アプリプロモーションの効果を改善したい場合は、ぜひ問い合わせください。
また、FacebookページにてD2C R主催の無料セミナー情報を配信中です。
(記事提供:D2Cスマイル)