矢野経済研究所が9日発表した「国内FinTech市場」(2016年)に関する調査によると、2015年度の国内FinTech市場規模(FinTech系ベンチャー企業売上高ベース)は48億8500万円となった。
同調査は、国のFinTechベンチャー企業、金融機関などを対象にした調査で、調査期間は16年11月~17年1月。
FinTech市場では、市場が拡大するとともに、法律・技術・物理的環境の整備が進んでいる。ソーシャルトレンディング(融資)とクラウド型会計ソフトが市場をけん引。ソーシャルトレンディングでは、貸し手と借り手の双方が急増している。クラウド型会計ソフトは、会計事務所の導入増加や、地方銀行との関係構築が進んだほか、銀行APIの接続増加などが要因。
今後は仮想通貨の利用拡、ブロックチェーンを活用した実証実験や商用事例の増加が期待でき、ベンチャー企業同士の連携も進むと見られている。同市場規模は、18年度で319億円、21年度には808億円に達すると見込んだ。