掃除機とはなにに使うものか。掃除のために使うものです。なぜ掃除をするのか。気持ちよく暮らしたいからでしょう。気持ちよく暮らしたいのに、ゴツくて大きくて、しかもコンセントにつなぐため動きが制限される掃除機は必要ない、という人もいるはずです。
そんな人に向いた、コードレスタイプのスティック掃除機というジャンルがあります。ざっくりいうと、自立型のスタンドタイプ、ハンディー掃除機に延長パイプをつけたようなタイプの2種類に分かれます。
スマホのモバイルバッテリーなどで知られる、Ankerの新家電新ブランド「eufy(ユーフィ)」から登場したスティック掃除機、「eufy HomeVac」(1万6800円)は、ヘッドから本体、ハンドルが一体化し、自立するスタンドタイプ。
ヘッドを細かく動かす卓上用ではなく、床掃除に向くモデルといえましょう。なお、ハンディータイプとしても使える「2in1タイプ」ではありません。
コンセントがない場所でも吸引力を落とさず、最後まで掃除可能なのがうれしい。本体の重さはおよそ2.5kg。とても軽量というわけではないのですが、重心も低く、力を入れずとも左右に動かしやすいです。なお、本体サイズはおよそ幅26×奥行き22×高さ109cm。
2200mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、高い吸引力を維持したままおよそ22分間連続使用が可能。エコモードの場合は、2倍以上のおよそ50分の連続使用ができます。
容量0.9Lのダストホルダーはワンタッチで簡単に取り外せるので、手を汚さずに処理できるのもよい。HEPAフィルターによって、ダニやカビ、ペットから出る小さなアレルギー物質を取り除きつつ、排気はきれいに保てるとのこと。
ちなみにモデルになってくれたナベコさんが着ているのは「BIBILAB(ビビラボ) 冬のダメ着 2017年モデル」(7992円)です。部屋でのんびりしながら思い立ったらすぐ掃除ができる……というシチュエーションを意図したものですが、なんだかハマりすぎている気もします。
ともかく、この掃除機ならではのよさはどこにあるのでしょうか。
一言で言うと、コストパフォーマンスがよい。1万6800円で、スタンドタイプのサイクロン掃除機。バッテリーの定格電圧が28.8Vとスティック掃除機の中では高いため、しっかり掃除できるのはもちろん、ダストホルダーの容量も大きいです。
モーター駆動のヘッドなので集じん性能がいいほか、ヘッドにLEDライトがついているため、家具の下や隙間を掃除しやすいというのも利点。この価格にして、押さえるところは押さえてあります。
特に感心したのはバッテリーです。およそ22分の連続使用もさることながら、ACアダプターが小さいのは利点でしょう。アダプターが大きいと「本体がコンパクト、しかも自立するで!」というメリットを損ないかねないので、さすが充電に自信ありのAnker、がんばったなと思います。
これ1本で家の全部を……というよりは、一人暮らし、あるいは自室に置いて、床をさっさか掃除できるタイプのものとしてすぐれたコスパをほこる掃除機、というものです。とりあえず掃除機がほしいけどそんなに大げさなものはいらない、という人にはすばらしい選択肢になるかと。なにせ、この価格ですから。