コンパクトなPCケースだがCore i7やGTX 1080などの高性能パーツにも対応
実用性とデザイン性両立、設置スペース取りたくないならLEVEL∞C-Class
2017年01月24日 09時00分更新
ユニットコムの「LEVEL∞C-Class」は、Mini-ITX規格のコンパクトなPCケースを採用したゲーミングデスクトップだ。一般的なATX規格やMicro-ATX規格よりもマザーボード/PCケースが小さいにも関わらず、Core i7やGeForce GTX 1080などの高性能パーツにも対応。しかもこれだけのサイズに、水冷式のCPUクーラーを組み込むことができる。高性能なゲーミングPCが欲しいけど、設置スペースを取りたくない人におすすめのモデルだ。
実用性とデザイン性の高いコンパクトなケース
「LEVEL∞C-Class」の筐体はとにかく小さい。本体サイズは幅178×高さ296×奥行き388mm。A4用紙の短辺を3cm短くした大きさとフロントパネルがほぼ同程度と考えれば、サイズ感をイメージしやすいだろう。筆者は普段ATXミニタワーのデスクトップを使っているのだが、体感的には半分くらいの大きさに感じた。このなかにCore i7やGeForce GTX 1080を組み込めるのは驚きだ。
デスクトップでは珍しい特徴的なデザインを採用している点にも注目したい。フロントパネルにインターフェースやボタンは一切なく、大きな通気口が用意されているのみ。非常に大胆かつ斬新なフォルムだ。
円形状の通気口は「AIR VENT(エアベント)」と呼ばれている。丸いメッシュパーツは取り外しが可能で、ほかのパーツに付け替えることが可能。3Dプリントプロダクトのマーケットプレイス「rinkak」ではさまざまなパーツが販売中だ。さらに3Dプリンター用のデータが無料配布されているので、3Dプリンターを持っているなら自分で出力するのもいいだろう。
「AIR VENT」はPCケースのアクセントとなるだけでなく、前面吸気による冷却効果を高めるという実用的な意味合いも持っている。口径はそれほど大きくはないが、本体内部へダイレクトに空気を送り込めるので効果は高い。オプションとして用意されている8cmサイズの「AIR VENT」用ファンを追加すれば、さらに冷却効果を高めることが可能だ。「AIR VENT」用ファンはLEDイルミネーション付きで、レッド/ブルー/グリーンのカラーバリエーションが用意されている。冷却効果を高めるとともに本体をゲーミングPCっぽく飾れるので、ぜひとも追加しておきたい。
確かなエアフローと水冷式クーラーでしっかり冷却
「AIR VENT」はを用意しているとは言え、本体がこれだけコンパクトだと内部の発熱が気になる方も多いだろう。だが「LEVEL∞C-Class」のPCケースでは「AIR VENT」だけでなく、側面や底面部などあらゆる部分にメッシュパーツが使われている。エアフローについては、問題なさそうだ。実際の温度については、機会を改めて解説したい。
またCore i7モデルでは、標準で水冷式クーラーを搭載。Core i3/i5モデルでも、プラス7480円(税別)の追加料金で、CPUクーラーを空冷式から水冷式にアップグレード可能だ。水冷式クーラーは冷却性能だけでなく、静音性の面でもメリットは大きい。
実際の静音性についてだが、試しに海外の大作ゲームをプレーしてみたところ、静かすぎるというほどではなかった。だがコンパクトタイプのゲーミングデスクトップとしては、動作音はかなり抑えられているように感じる。人によって感じ方は異なるが、液晶ディスプレーの真横にでも置かない限り気にならないだろう。
以上のように、「LEVEL∞C-Class」は実用性とデザイン性を兼ね備えたコンパクトタイプのモデルだ。スタイリッシュなPCでゲームを楽しみたい方におすすめしたい。