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ポタフェス 2016 第5回

世界の新進ブランドにも注目したいポタフェス 2016

2016年12月20日 18時00分更新

文● 小林 編集●ASCII

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最近、日本に上陸したFIILのヘッドフォン

ノイズキャンセリングやタッチ操作などコンセプトは斬新

チャン・ツィイーの夫が主宰する中国の新進ブランドFIIL

 中国のFIILは有名な歌手ワンフォンが主催するブランドで、最近日本でもe☆イヤホンなどの店舗などで入手できるようになった。ワンフォン(王鳳)氏は女優チャン・ツィイーの夫と書いた方が通じやすいかもしれない。まだ新しいブランドだが、投資家の吴世春氏やファーウェイで携帯電話開発の責任者を務めた経験を持つCEOの彭錦州氏などが周囲を固めているとのこと。すでに第1世代機の販売台数は7万5000台に達しているとのこと。

 FIILはFeelとFillを組み合わせた造語で、感情を満たすという意味を込めている。製品としては現在、「FILL」と「FILL Wireless」の2製品のみだが、カラーの豊富さに加え、ノイズキャンセリングやタッチ操作、アプリ連携などユニークな操作感を提供している点が面白い。

Beasti

「DIVA」および「DIVA PRO」

 なおFIILより小型のオンイヤータイプの「DIVA」および「DIVA PRO」、そしてカナル型イヤフォンの「Beasti」、さらにはスポーツ向けBluetoothイヤフォンの「Carat」といった機種の市場投入も予定しており、実機が公開された。

Carat

Caratを拡大して撮影したところ

金属筐体+ESS DAC搭載で進化したOPUS #2

 韓国The BITのaudio-opusは、サムスン出身の技術者が立ち上げたブランドで、同じ韓国のアイリバーが開発しているAstell&Kernをベンチマークにした高音質機の開発に取り組んでいるメーカーだ。OPUSという、美術品やクラシック作品に付けられる作品番号をブランドに掲げていることから分かるように、傑出した作品を作り出すことがコンセプト。製品名もOPUSというブランドの後ろに「#1」「#2」といった番号を付与するだけとシンプルだ。

OPUS #2

 オーディオ機器の開発では基本となるプラットフォームを熟成してラインアップを形成していく手法が一般的だが、#1ではシーラス・ロジック、#2ではESS製のDACを搭載。さらに今後投入する#3ではバーブラウン、#4ではAKM(旭化成エレクトロニクス)と異なるDAC ICを使用し、メジャーなハイレゾ対応DACを網羅していくとのこと。

 AK240をベンチマークとして開発した「OPUS #1」に対して、「OPUS #2」はオールジャンルに対応できる高スペック機として販売する計画。ESS ES9018K2Mをデュアルモノで搭載したAndroid 5.1ベースのプレーヤーとなる。19万8000円とOPUS #1と比較して3倍近く高価になったが、オールアルミのCNC削り出し筐体など質感は非常に高い。

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