Steamのパーティーゲーを紹介してきましたが、みんなで遊ぶときは画面を分割してプレイする必要があります。そうなると、小さいテレビ画面では見づらくて、ゲームの楽しみも半減してしまうことでしょう。
そこでオススメなのがプロジェクターでの大画面プレイ。今回紹介するBenQの『HT2150ST』は、ゲームでのプレイに配慮したホームシアター向けの新製品です。
残像感がほとんどないDLP方式を採用
やはり、ゲームをプレイするにあたり、気になるのは残像感と入力遅延でしょう。HT2150STはDLP方式を採用しているため、マイクロ秒単位で光をオンオフ制御しているので、残像感がほとんどありません。
DLP方式の仕組みをカンタンに説明すると、光源から発しられた光は、高速で回転するRGB3色に分割されたカラープレートを通過し、解像度ぶんの微細な鏡が埋め込まれたデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)に反射して投影されます。
この時、各ドットの鏡が色の階調に合わせて角度が変わる仕組みで、例えば階調100%の色なら、1フレームぶんの時間すべて鏡に反射した光を投影、50%だったら、半分の時間だけ投影されます。マイクロ秒単位で制御とは、この鏡の角度を切り替える制御時間のことです。光を投影しないときは、鏡が投影されない方向へ向くため、階調0%の黒ならば光が通過しないのと同じなので、しっかりした黒を表現できコントラスト比も高くなります。
HT2150STに採用されているカラープレートは、1回転でRGB2回分の光を生み出し、6倍の速度に強化したタイプで、これによりRGB各1024階調である約10億7000万色の表現が可能という、液晶ディスプレーで言うならばプロ向けの性能になっています。
DLP方式の利点は耐久性が高く、構造上の特性から焼付きやほこりの蓄積の心配がないため、ランプの劣化による色味の変化はあるものの、新品ランプに交換すれば、元の色味に戻ります。
実際、『地球防衛軍4.1(EARTH DEFENSE FORCE 4.1 The Shadow of New Despair)』をプレイしてみましたが、まず映像が明るく、色がにじむこともなくくっきりした解像感にビックリ。独自のBenQ SmartEcoテクノロジーを採用することによって、1万5000:1という高コントラストで繊細かつ明瞭な映像を実現しているだけあります。輝度は2200ルーメンと一般的ですが、ゲームをプレイするのにまったく問題ありません。入力遅延も感じられず、FPS系のゲームで対戦しても違和感なくプレイできるでしょう。
また、映像モードに“ゲーム”のほか“ゲーム(ブライト)”モードが用意されていて、洞窟や室内といった暗いシーンでも、暗部の階調を引き上げて見やすくしてくれるので、敵をいち早く把握できます。FPS系ゲームでは重要なポイントです。
短焦点タイプだから設置場所にも困らない
HT2150STは、短焦点タイプなので、壁から1メートルの位置で約60インチのサイズで楽しめます。狭い家屋でも大画面でプレイできるのはありがたい限りです。設置はカンタンで、壁に正対して置き電源を入れると、台形補正の設定をすればすぐに利用可能です。リモコンが付属しているので、天井吊りとして固定設置しても大丈夫です。
壁紙に直接投影する場合用として、壁紙の色に合わせた色味補正機能も搭載。設定メニューは大きくて見やすく、特にマニュアルを見なくても操作できるでしょう。
光源には水銀ランプを採用していてLEDタイプより熱を発生しますが、従来製品より大型化したファンを搭載することで、効率よく排熱。ファン音もかなり静かになっており、ゲームの邪魔にはなりません。また、ステレオスピーカーを内蔵しているので、HDMIで入力した音をそのまま流せます。
サイズは380.5(W)×277(D)×121.7(H)mmと水銀ランプでDLP方式としてはかなり小型。重量は約3.6キロと持ってみると意外と軽く、持ち運び用のバックも同梱されており、友人宅へ出張して大画面プレイするなんてことも苦労せずできます。
実売価格は12万円前後。年末年始にみんなでワイワイとゲームをプレイしたいなら、大画面がオススメ。大画面テレビを買うより数段安く、しかも最大300インチまで対応とコストパフォーマンスとしても申し分ないはず。自分へのクリスマスプレゼントとしてもいかが?
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