今回はパズルを解いてクマムシに水を届ける「Water Bears VR」をレビュー。この「Water Bears VR」は蛇口から出ている液体を、シャボン玉の中で干からびているクマムシに届けるゲームだ。手元にある配管を自由に組み合わせて水の流れを三次元的に作るのは、まさにVRゲームならではといえる。さらに液体の色をクマムシの色に合わせたり、配管の数も制限されていたりと頭を使うことも多い。可愛いクマムシに癒やされるだけではこのゲームは終われないのだ。
パズルは360度様々な方向から眺められる。難易度が上がると一方向から見ているだけでは解けないようになってくるため、ルームスケールを生かして周りをぐるぐると回りながら解いていく必要がある。VRを生かしたパズルゲームの醍醐味だ。
配管は自分のストレージから絵の具のパレットのように選択できる。基本的には真っ直ぐな配管と90度曲がった配管を使うが、二股に分かれる配管や2色を混ぜる特殊な配管などレパートリーも豊富に用意されている。ほとんどのステージでは配置できる個数に制限がかけられているため、よく考えて使わないと足りなくなってしまう。注意が必要だ。
ステージも豊富に用意されており、合計36ステージ。1ステージをクリアするごとに次のステージがアンロックされていくので、いきなり高難易度のステージはプレイできないようになっている。1ステージ2〜3分程度でクリアできてしまうため、2時間もあればすべてクリアできてしまうボリュームだ。
VRを生かしたパズルゲームとしては非常に面白いゲームだが、パズル好きの方には少し低めに感じるくらいの難易度になっている。しかしちゃんとパズルを組み立てている感覚が実感できるのは、このアプリ一番の特徴だ。ほかのVRパズルなどは一方向からしか見ることがないゲームが多いため、非常に貴重な体験ができる。また、3×4mのフルスケールでプレイすることが前提なので、それより狭いスペースでプレイする際は気を付ける必要がある。
可愛い(?)クマムシを見ながらプレイできる作品であるため、シューティングゲームなどで疲れた方にはお勧めの作品。これぞVRパズルだ! という作品なので、ぜひ一度プレイしてはいかがだろうか。