データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」も発表

ソラコム、米国でのSORACOM Airの販売を開始

大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

SORACOMのサービスが米国でも利用可能に

 11月30日、ソラコムはIoTプラットフォーム「SORACOM」の米国での提供開始を発表した。データ通信サービス「SORACOM Air」のSIMの提供をスタートさせ、米国でもSORACOMの全サービスが利用可能になる。

 ソラコムは今年の7月にグローバル展開を発表し、120の国と地域で使えるグローバル用のPoCキットを提供してきた。11月30日からはAT&TとT-Mobileのネットワークを利用可能な米国用のSIM(SU001)の販売を開始。米国のAmazon.comでも販売する。

グローバル対応のSORACOM AirのSIM

 これにあわせてグローバル対応のSORACOM Airの料金体系も発表した。初期費用は5米ドル(送料別)で、基本料金はデータ送信開始前が1年間無料、データ送信開始後は0.06米ドル/1日。データ通信料は0.08/MBとなる。SORACOM Beam以降の各サービスは日本と同じ料金テーブル(100円=1米ドル)で提供される。

 今回提供されるSIMは米国内に合わせた仕様で提供され、米国内でのみ販売されるが、今後は流通を整備し、各国での販売を拡大していくという。

データ収集・蓄積を行なう新サービス「SORACOM Harvest」

 また、新サービスとしてデータ収集・蓄積を行なう「SORACOM Harvest」も発表された。簡易なプロトコルによって、SIMのID(IMSI)と受信時刻などのメタデータを付与し、40日間保存する。データ収集したいSIMを選択し、グループに入れて、Harvestの設定をオンにするだけで利用でき、蓄積したデータはコンソールで可視化できる。1回に送信できるデータサイズは最大1KBとなっている。

SORACOM Harvestで蓄積されたデータを分析

 SORACOM HarvestではIoTデバイスのテスト・利用する際にSIMを挿入するだけで、手軽にデータ転送・蓄積・可視化を行なえる。システム構築時、インフラとアプリの開発を分離するのにも利用できる。より本格的なデータ分析を行なう場合は、Beam/Canal/Funnelなどのサービスを使って、クラウドや他のサーバーにデータを転送すればよい。

 利用料金はSIMあたり5円/1日で、1日2000回の書き込み料金を含む。2000回を超えると、1リクエストごとに0.004円かかる。なお、1アカウントにつき、5円/日の1枚分の料金がかからない無料利用枠も用意される(アカウント作成から1年間有効)。

■関連サイト

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月