セブン&アイHDが6日発表した2017年第2四半期(3~8月)決算は、営業収益(売上高)が前年同期比4.3%減の2 兆8661億6700万円、営業利益が同5.2%増の1814 億6600万円、純利益は同60.4%減の334億8000万円となった。イトーヨーカ堂やそごう・西武の不採算店舗に関する減損損失など、880億円の特別損失を計上したことで、純利益が大幅に減少した。
円高の影響で売上が703億円減少したほか北米コンビニエンスストア事業のガソリン売上が463億円減少したことで、減収となった。営業利益は、コンビニ事業やスーパーストア事業、金融関連事業の増益で、第2四半期連結累計期間として4期連続で過去最高の数値となった。
グループのプライベートブランド「セブンプレミアム」の売上は同20.4%増の5950億円となり、年間計画(1兆2000億円)通り順調に推移した。グループ横断的な取り組みであるオムニチャネル戦略については、ポータルサイト「omni7(オムニ7)」の商品力と品揃え拡大を図り、5月に発足した新経営体制で戦略の抜本的な見直しに取り組んだ。
通信販売事業は、売上高が同27.5%減の579億4800万円、営業損失は53億300万円となり、前年同期から6億円の損失増となった。(株)ニッセンホールディングスは11月から(株)セブン&アイ・ネットメディアの完全子会社となり、アパレル通販事業で優位性が高い特殊サイズなどの事業領域に経営資源を集中する。